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最強のふたり~婚活編


「自分の首から下、身体が早くて5年、あと10年以内には動かなくなります」


昨年2019年12月

私の営む結婚相談所のWebサイトに1通のお問合せが届きました。


進行形の病気を抱えています。

婚活が出来るのかを聴きたいです。


私は今までご病気の方を成婚までサポートしたことがあることは

お伝えしました。

ただ進行形というだけでは判断が出来なかったので

まずはお会いして詳しい状況を伺うことにしました。


新年明けて1月初め、銀座にある落ち着いた喫茶店で彼とお会いしました。


30代前半で高学歴高収入、背が高く、いわゆるエリートサラリーマン。

全く何かあるようには見えません。


とある難病の初期段階であること。

既に5年間、ご両親、ご家族とご友人、会社関係には伏せていること。

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「このお正月もご家族にお会いしても伏せていたのですか?」

男性「話しても心配かけるだけなので」

「話したくなるでしょう、ずっと自分の中に押し込めていて辛かったでしょう・・・」

男性「唯一、一人だけ、何でも相談できる会社の先輩には話しました。」


自暴自棄になっていた時もあったり、

病名がわかった時点で、結婚も一旦は諦めたそうでした。


「たくさんの相談所の中で私のところにお問合せ頂いたのは、

なぜでしょうか?」

男性「色々探してて、たまたま見つけた宮本さんのプロフィールに、

お母さまを難病で亡くされたと記載があったので、

気持ちを分かってもらえそうだと思いました」


「そうでしたか・・・そこまで読んで下さったのですね・・・

わかりました。

私もこちらのご病気に関しては初めて担当するので、

先が見えない部分は正直あります。

ですが結婚したい人はどんな方でも請け負うのが私の使命だと思っています。

成婚して頂けるように、考えられることの全てをやらせて頂きます」


「○○さんはお話していて、頭の回転が速くコミュニケーション能力が高く

魅力をたくさん持っています。

病気を越える、あなたの何かを磨く。

そこを女性にしっかりアピール出来る事が大切です」


面談後にメールが参りました。

「こちらこそ貴重なお時間ありがとうございました。

小さくないハンデを越える【自分の持つもの】をアピールすることは中々難

しそうだなぁと考えさせられましたが・・・・

大変勉強になりました。

もちろん傷つくことはあるでしょうが、

今更失うものは然程ないですし、

小さな希望であってもチャレンジすべきと思っております。」


実は情けないことに、そこから私自身の葛藤になりました・・・

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どう公開していこうか?

どう魅せていこうか・・・

またお相手にご病気を伝えるタイミング。

クレームになっては御本人の活動自体を止められてしまう・・・・


そして、ご活動の契約とプロフィール作成のために

2度目にお会いした時の男性は、

ご相談の時の雰囲気と全く違って

イキイキと表情が明るく、

会話も希望に満ち溢れていました。


「行けますよ!大丈夫です!」

逆に私が励まされていまして

自分の本当の”覚悟”が出来ました(笑)


そして今年2月にご活動が始まりました。


最初が中々ハードでした・・

つづく



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