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12. 試合前、最後のチーム練習。

11月1日

練習前の日記

授業を終え、リンクへ。
今日も変わらず自分は5セット目。

さあどうなるか。
今日の練習後にメンバーは発表されるのかな?ドキドキする。

試合メンバーに入れるかはわからないけど、とにかく今の自分にできることを全力で行う!やることは変わらない。”Tenacity”を表現するだけだ。今日もきっと、練習時間は1時間もないはず。そこでどれだけアピールできるか。

フォワード全17名のうち、メンバーに入れるのは13名。
その中でレギュラー確定してるのは12名といったところ。
残りの1枠に自分が入れるか。

簡単なことじゃない。でも絶対に諦めない!
まずは自分ができることを全て!今日の練習で出し切ろう!

行ってきます!

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練習後の日記

練習終わり!
試合メンバーの発表は、明日の朝にされるとのことだった。うーんどうだろう。正直わからない。
火、水、木の3回の練習での自分のパフォーマンスは、先週に比べたら確実によかったと思う。ただ、「優希が試合に必要だ」と思わせるほどのアピールができたかといえばそうではないと思う。現にセットは変わらなかったから。

それでも、現在の自分が持つ力は全て出し切ることができた。この3日間の練習での後悔はない!そして、多くの学びがあった。それに気付けただけでも、大変価値のある時間だった。

これでメンバーに入れなかったら、今はチームに自分が必要とされていないということ。そしてそもそも自分の力がまだまだ足りないということ。この2点。それだけ。落ち込むことなどどこにもない。

メンバーに入れても、入れなくても、それはゴールではない。どちらも通過点だ。
入れたら、チームの勝利のために全力でプレイする。
入れなかったら、次の試合に向けて今まで通り準備を続ける。
とてもシンプルなことだ。

試合に出れないという今の状況から、最近一つ感じたことがある。
これを読んでいる方の中にも、自分のやっているスポーツで主力になれないという立場の人がいると思う。
現状、僕がいきなり「誰もが認めるチームのトッププレイヤーになる」ということを実現するのは正直いってなかなか難しいと思う。もちろん目指すべきだけど、現実的ではない。ましてや、シーズンがすでに始まり、ある程度チームの采配方針が決まりつつある中で、突然自分がトッププレイヤーになる事は考えにくい。これはもう少し先の目標だ。
僕が思う、そういったときの考え方は「何か不測の事態が起きた時に、1番にコーチの頭に思いつく選手になる」ということ。レギュラーの怪我や調子の悪い選手が出た時に、「じゃあアイツを試しに使ってみようか」と思われる選手でいることだ。これはそこまで難しいことではない。

今でいえば、フォワード17名のうち、レギュラーではない6名の中でまずは一番になる。そして、いつの日か来たるチャンスで、絶対に結果を残し定着する。

今はそれが一番の方法だと思う。

よく考えたら、今までもそうだった。自分がレギュラーを獲得した時も、逆にポジションを奪われた時も、きっかけは意外と身近にあったものだ。

メンバーに入る入らないで一喜一憂せず、常に先を見続けること。遅かれ早かれ必ず自分が必要になる時がくる。その時に結果を出せるかどうかだ。こういう時こそ広い視点を持ち続けよう。準備、準備。


正直言うと、自分がうまくいっていないところを人に見せるのはなかなか勇気がいる。やっぱり悔しいし、恥ずかしい。誰でもやっぱり自分のカッコいいところを見てもらいたいはずだ。

それを理解したうえで、「成長過程を届ける」というテーマを自分で決めた。そして、それを楽しみにしてくれている人がいる。こんなに幸せなことはない。

まさしく今こそ、全てをさらけ出すときだ。この「うまくいってない瞬間」を見てもらいたい。隠すつもりも、強がるつもりもない。現実にしっかり目を向けて、真摯に向き合う。そして必ず、この先返り咲くその瞬間をたくさんの人と共有する。一緒に感動を味わう。
それが自分の決めた「成長過程を届ける」ということだと思う。

自分のチャレンジが、ほかの誰か一人にでも勇気を与えることができるなんて、これ以上素敵な事はないと思う。これからも、「今の自分」を届けていきたい。


最後になりますが、明日のメンバー発表は、コンプライアンス上試合が始まるまでは載せることができません。ご了承ください。

日頃の皆様の応援に心から感謝します!今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!

今週末の2試合は名門ミシガン大学との対戦です。試合に出ても出なくても、チームが勝利できますように!

三浦優希

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