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【詩】「この星の輝く限り」(坂村真民)を読んで

健やかな詩は誰からも気にされない

この人間中心の社会においては現代

あまりにも普通すぎて

アイデンティティがなさすぎて

青い空に輝く限りのない美しさ

金星と地球と人びとのハートにある

キリストロゴスだけが知っている

限りのない詩の美しさを

限りのない祈りの軽やかさを


果てしなく美しい現実は

情報社会を生きる人びとにとっては

とるに足らないものだから

どこにでもある

こころ震わす現実が

人びとの目には映らない


それでも

愛はあふれ出て

愛が愛を生かしてくださる


限りなく深い

目には見えないものを。







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