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EQ実践レポート〜探究領域「選ぶChoose Yourself」①〜

「選ぶChoose Yourself」

無意識的に反応をするのでなく、意図した行動を選択するために、意識的に選択肢を並べ、熟考するプロセスが「選ぶ」にあたります。
「どのような選択肢があるのだろうか、それだけだろか、ほかにはないだろうか」のように「どうやって/how」がキーワードです。
自分はどのように振る舞うべきか、自分や他の人への影響を与えるにはどうするべきか、そして自分の考えを「実践」に移すべきかを考えることになります。

この領域には四つのコンピテンシーがあります。

結果を見すえた思考:
自分がとろうとする選択肢のメリットとデメリットに関して、行動をとる前に考えることができること
感情のナビゲート:
感情を戦略的なリソース(情報資源)として捉え、その感情を評価し、活かしたり、変化させたりすること
内発的なモチベーション:
報酬や見返りなど外因性によるものではなく、個人の価値観や責任感など内から湧き上がるエネルギーを生み出すこと
楽観性の発揮:
希望や可能性を信じ、自分から前向きな展望をもてること

https://6seconds.co.jp/eq-articles/6seconds-eqmodel

そこで一つずつ見ていきたいと思います。


結果を見すえた思考

簡単に言えば、自分がとろうとする選択肢のメリットとデメリットに関して行動をとる前に考える事が出来るかどうか(結果を見すえた思考)です。
実はこのコンピテンシーは、私は非常に高い数値となっていました。
「人を動かし たり、自分の思いを遂げたりするとき、どのような行動を取るべきか」
私はまさにそんな仕事を5年間はしていたからだろう。

自分が選択した行動が周囲に及ぼす影響をプラスとマイナスの面でしっかり考えることが出来れば、実は他の行動ファイルもあるのだということも見えてくるのだと思います。

ここで、少し以前の経験を話したいと思います。
エリアマネージャーとして働いていた時のことです。
A校舎の社員スタッフOが顧客である生徒きても顔を上げて挨拶もせず、目の前のPCでの作業ばかりしていました。
この時にエリアマネージャーである私が取れる選択肢はどんなものがあるでしょう。

以下の3つを挙げてみました。

1.社員Oが気分を害さないように笑顔で優しく「生徒が来ているから手を止めて顔を上げてみようか?」と頼む(直接的には改善するように伝えられないがもめごとにはならず、校舎長である部下Pの顔も潰さず和やかな空気のまま校舎の雰囲気を維持できる)
2.直接伝えず、校舎長Pが気づいて注意するのを期待して待つ。自分のネガティブな感情を我慢する。(その日の巡回時に気づいたことをフィードバックするための校舎長との1on1で、社員Oの行動そのものではなくどういう校舎にしたいのかということから、どういうふうに部下を育成するのがいいのかを考えてもらう)
3.スタッフルームに呼び出し、厳しく注意する。(怒鳴ったりはしないが、注意した時に少し嫌な空気になると考えるし、社員Oだけでなく校舎長Pも顔を潰されたというような嫌な気持ちを持つかもしれない。)

マネージャーになりたての頃は「3」を選択してしまっていました。
なぜなら、私たち校舎スタッフの時間は生徒がきたら生徒のために時間を使うものだという価値観だったからです。
しかし、「結果を見すえた思考」を活用する事とどうなるでしょう。

「1」の行動を選択した場合

例えば以下のようなメリットがあります。

*お店の空気は悪くならない。社員Oも嫌な気分にならない
*その場はPCを閉じて生徒の対応を優先するだろう
*校舎長Pも特に気にしないだろう

しかしデメリットも沢山あります。
*重く受け止めることができなかった社員Oは繰り返すかもしれない
*お客様(生徒や保護者)からクレームがくるかもしれない
*生徒より事務作業を優先していいのだという空気が蔓延し、お店のモラルが下がるかもしれない
*校舎長Pは部下もマネジメントできないと他スタッフが思い立場をなくさせてしまうかもしれない

「2」の行動を選択した場合

以下のようなメリットがあります。

*お店の空気は悪くならない
*社員Oも嫌な気分にならない
*校舎長のプライドも傷つけない
*校舎長の育成のチャンスともなる
*社員Oも素直に校舎長からの指導を受け入れ行動変容できるかもしれない

しかしデメリットも沢山あります。
*校舎長が自ら気づき、必要な部下へのOJT指導をできるまで時間がかかるかもしれない
*改善する前にお客様(生徒や保護者)からクレームがくるかもしれない

「3」の行動を選択した場合

例えば以下のようなメリットがあります。

*社員Oはことの重大さは理解するだろう
*その場はPCを閉じて生徒の対応を優先するだろう
*お客様(生徒や保護者)からのクレームは防げるかもしれない

しかしデメリットも沢山あります。
*社員Oは不貞腐れて良くない対応をするかもしれない
*感情が邪魔して社員Oは、自分の行動の何がいけなかったのかを理解し反省し、行動変容することができないかもしれない
*校舎長Pは部下もマネジメントできないと他スタッフが思い立場をなくさせてしまうかもしれない
*校舎長Pはやる気をなくするかもしれない

価値観に基づく行動が、一時的なメリットはあっても将来的なデメリットがとても大きいことに気づきます。
このメリット・デメリットを考え、適切な行動を選択できることを、できるだけ素早く行えるためにはトレーニングあるのみだと改めて思いました。

まとめ

行動に移す前に、深呼吸するぐらいの時間で、得たい結果のための行動の選択肢を複数だし、メリット・デメリットを出し、最適解を出すトレーニング。
この部分を以前上司に教わったことがあった私はマネージャーになって3年目から日々意識してきたことでした。
数値が高い理由は、日々の積み重ねの結果なのではないかと思います。
つまりEQはトレーニングで後天的に身につけられるという証でもあると改めて感じました。

あとがき

この記事が誰かの何かの役に立ってくれて、最幸の人生への行動のきっかけになってくれればと思います🤗
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