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EATLABマーケティング研究室

「地域の食文化を持続的に未来に繋ぐ」ことを考えるコミュニティマガジンです。食文化・マーケティング関連の有料マガジンの購読に加え、石川県小松市に2019年3月にオープンした食文化の… もっと読む
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#食文化研究

伝統食の維持と道具の関係|#食文化研究

伝統食の維持と道具の関係|#食文化研究

地域に脈々と伝わる伝統食がひとつ、またひとつと姿を消していく。今、日本の地域には食のレッドリストがあれば上がるであろうその地域のひとしか知らないような土着の伝統食が天田ある。

これまで、親から子へ、孫へと代々伝えられてきたこうした伝統料理の伝承が途切れつつあるのは、何故だろうか。そこにわたしたちは何ができるだろうか?という問いとともに立ち上げたのがEATLABという大きなキッチンを持つスペースで

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現代における“会(かい)”文化のアップデートについての考察|#食文化研究

現代における“会(かい)”文化のアップデートについての考察|#食文化研究

わたしたちEATLABが拠点としている石川県は、全国的に見ても非常にクローズドな集まりが多い地域かもしれない。あまり表立って告知することも参加者を募集することもしていないような催しや看板のないお店をよく見かけることがある。その代表例としてあげられるのが“会(かい)”と呼ばれる文化だ。

いわゆる「◯◯会」とか、「会合」とかいった類のものと言ってしまえばどこにでもあるように感じるかもしれないが、“会

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プラットフォーム化するたくあん|#食文化研究

プラットフォーム化するたくあん|#食文化研究

まったく季節もへったくれもない話だけれど、とある日、EATLABでたくあんの話になった。たくあんというよりも、たくあんのつくり方のはなしだ。

以前、”食文化”とはいったいなんなのか?わたしたちがそれぞれ持っているイメージのすり合わせやそれに基づいてわたしたちが目指したい「日本の食文化を未来へとつなぐ」ために大切なことについて考えた記事を書いたが、

今回は、何気ないたくあんの話から、わたしたちが

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それぞれの、イメージの中の"食文化"について|#食文化研究

それぞれの、イメージの中の"食文化"について|#食文化研究

昨年の暮れに、ふとEATLABに集まったラボメンバーで話していたときのこと。「食文化」の持つイメージについてちょっとした議論になった。

録音をしていたわけでもないし、記憶を呼び起こして書いているのでざっくりとだが、

食文化はある食材を単体または複数で使い、人が手を加えることによって完成されるような文化的な営みのことをいうイメージ。だからそこで採れたものをそのまま食べる、それって食文化なんだろう

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