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【キャリア】経験は長さも大事、でも密度も大事。

2004年4月、17年前に書いたブログ記事です。

途上国では、女性であるということ、若いということで、有利なこともあれば不利なこともあり、軽く扱われてしまうことがある。
ドナーの会合に出ても、私はだいたい最年少で、経験が少ないということで、多少引け目のようなものを感じ、あまり意見を述べたりすることができないこともあった。
私は、カンボジアの政策にインパクトをもたらすようなアドバイスはできないけれど、経験の浅いぶん、私はカンボジアの人たちと同じ目線で国の発展を考え、一緒に汗を流すことができるんじゃないだろうか。
経験が浅いというのも、そんなに悪くないことのような気がする今日この頃である。そう思うと、明日への力が湧いてくる気がする。

このとき、27歳。カンボジアで働き始めて2年目。

生活と仕事に慣れるので精いっぱいだった1年目と比べて、ようやく自分のやっていることと周囲が見え始めた頃。とにかく仕事が楽しかった!

一方で、一生懸命やればやるほど、自分の経験不足、力不足を感じてもいました。

カンボジアの発展に貢献するどころか、仕事の面でも人間としても、自分がカンボジアという国、現地の人々、同僚やほかの援助機関の人たちに教わることの方がはるかに多かった…。

履歴書に書ける実務年数、経験年数というのは、数字(事実)なので、積み上げるにはどうしても時間が必要になってしまうという側面があります。

けれど、27歳のユキコが書いている通り、経験が少ないからできること、気づくことができることというのがあります。経験があるからこそ、その経験が邪魔して、見えないこともでてきます。←44歳のユキコへ自戒を込めて。

そして、同じ1年間でも、過ごし方、取り組み方でその密度を高め、経験値を自分なりにあげていくことはできると思います。

この頃の私は、会議での発言は苦手だったけれど(当時は、今ほど英語もできなかった…いや、英語力だけの問題でもなかったなw)、政府機関や他の援助機関の会合には、発言できなくても必ず出席していました。

会議の場が、ライブで学べる場だというのもありますが、そういう場で存在を認知してもらい(あの子、いつもいるよね?的な)、必要なことは 1 on 1のミーティングに持ち込んで対応。クライアントである政府機関にも、しょっちゅう御用聞きに通っていました。

基本、みんな親切なので(って私が思っていただけかもですが)、丁寧に対応してくれて、色んなことを教えてくれました。その代わり、相手が自分を頼ってきてくれたときは、もちろんうれしかったというのもあるのですが、全力で対応です。

また、ボスが呼ばれるハイレベルな会合にも、お願いして必ず同行させてもらっていました。当時、私のことをボスの秘書だと思っていた人は多いはず!笑

ハイレベルな会合には、当然、ハイレベルな人が参加するので、そういうエライ人たちの立ち振る舞いや服装、議論の進め方を観察して、できることはどんどん取り入れていきました。英語も、お!というような表現があればメモして使ったり。

そういうことを2-3年くらい続けていると、自分の中に知識や経験も蓄積されていきますし、自分の周囲の人も入れ替わるので、いつのまにか私自身が古参になり、相手の方から自分を訪ねてきてくれるようになりました。

…自分、がんばってたんだなー、と書きながら思ってしまいましたわ。笑

石の上にも三年とはよくいったもので、3年やれば、自分の中に何かしら語れるものが生まれてくると思います。もしも、それがないのだとしたら…たぶん、仕事以前に見直すべきとところがあるかもしれません。

(ブログ記事の全文はこちらからお読みいただけます)

どうやって経験の密度をあげていくのか?今の自分にできることは何なのか?あなた自身の状況にあわせて一緒に考えてみませんか?

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