ネットで車を買う in Norway

ノルウェーにはFinn.noというゆりかごから墓場まで何でも揃うと言っても過言ではないめちゃくちゃすごいサイトがあります。
このサイトでは、中古の服や雑貨だけでなく、家、車、馬、仕事、船、飛行機のチケットなどなどなんでも揃います。いわば日本のヤフオクとメルカリとジモティーとマイナビとスーモを全部一緒くたにしたサイトという感じです。

Finn.noのトップサイト

家も仕事もこのサイトで見つけた、そして遂に車さえも🚗

私達も大半のノルウェー人と同じく、家も仕事もこのサイトで見つけました。
家を買ったのがコロナ禍真っ最中。物件情報をネットで見て、内見を一回して気に入ったら即オークション😲一番高い値段を提示した人がその家を買えるという、まあなんともシンプルなシステム。内見から数週間で新しい家に引っ越しをしました。
仕事も興味のある求人情報が出たらこのサイトから応募。面接に呼ばれて双方マッチすれば仕事ゲットです。日本のような新卒採用のシステムがないのでポジションに空きが出れば年間を通して求人情報がでます。

ネットで車を買うのは怖い、しかし思わぬ助け舟が！

上に述べたように家も仕事もこのサイトで見つけてきた私ですが、一応これでも心は心配性な日本人。車を買うことにはしばらく躊躇していました。また右側通行とラウンドアバウトが怖いというのがあって車の運転そのものを懸念していました。
しかし、車を買うことを迷っているという話を職場でしていると、社交的で交渉ごとが大好きな同僚が車を買うなら手伝ってあげるよ、と言ってくれました。千載一遇の好機、このようなありがたい申し出があるときに頼まないとノルウェーの人は気が変わりやすいので次いつ誰に頼めるか分かりません。

早速、車のリサーチを開始。私の条件としては大きすぎなくて安定感のあるオートマの日本車🚗夫は燃費が良い維持費があまりかからない車🚙
ということで、候補としてはトヨタのハイブリッドヤリスと日産リーフが上がりました。リーフは電気自動車なので駐車場に充電器を設置しないと行けないのですが、駐車場と家が少し離れているので充電器の設置に思ったよりもお金がかかるということがわかりました。そこでトヨタのヤリスを買うことに決定。
前述の通り、トヨタのヤリスをfinn.noのサイトで探し、複数の候補をどれがいいと思う？と同僚に送りつけました😅

親切な同僚は車を買うときに注意する点、走行距離や年式の値段との兼ね合いなどを色々と教えてくれ、また、自分が車を買ったときにどのように安くいい車を手に入れたかなどの武勇伝をたくさん話してくれました😂

一番良さそうな車がなんと北ノルウェーに！

アドバイス通りに年式や走行距離の条件を設定し、良い値段で売っている車を探していると見つかりました。
新車の５年保証が切れる前の、走行距離が一万キロ以下の探していた通りのヤリスが北ノルウェーに！
これ幸いと同僚にまたその車を見てもらい、良さそうだとお墨付きを頂いたので、いざ値段交渉へ。
北ノルウェー方言は怖い(ノルウェーの方言は色々あって特に北と南の方言は私にはものすごく難しい)ので、夫に値段交渉してくれない？と聞くと、そういうの苦手、というのでまた親切な同僚に図々しくも値段交渉までお願いしました。
同僚の上手な交渉のお陰でかなり良い条件でかつ送料込で売ってもらえることに決まりました。

本来、北ノルウェーからわたしたちの住むベルゲンまで車を送るのに20万円ほどかかるみたいなのですが、それもコミコミの値段を払って私達の車はその次の週にノルウェーの豪華客船Hurtigrutenに乗ってやってきました。

ピカピカのヤリスがベルゲンに届いた！

お金を振り込んで車の名義変更も出来ていたものの、あまりに良い条件で簡単に欲しかった通りの車が手に入ってしまったので何か裏があるんじゃないか、ちゃんと届かなかったらどうしよう、詐欺だったらどうしよう、とびくびくしていたのですがちゃんとベルゲンに届きました！
心配性の私はさらにお金を払って車の検査場で異常がないかチェックしてもらい、異常なしの太鼓判を押してもらいました。その後でトヨタの点検に行くと車の検査場でのチェックはお金の無駄だと言われましたが……😅
トヨタの点検では特に異常はないけれど通常の定期メンテナンスをしてもらい、少し古くなっていたブレーキの部品を新しいものに交換してもらいました。

あとは運転の練習をするだけ

無事に車を手に入れられたので、あとは私が車を運転できるように練習するだけなのですがこれが難しい。
夫を隣に乗せて、夫がいちいち悲鳴をあげるのを聞きながら少しずつ上達していきたいと思います。
免許は持っているもののただの紙切れ状態だったので、高いお金を出して運転教習も受けてきました。後一回の教習を乗り越え、ノルウェーでの運転経験を積めば私もきっといつか立派なドライバーになれるはず。それを信じてがんばります。

めちゃくちゃ車の購入を手伝ってくれた同僚にはチョコレートのギフトボックスを渡しました。彼は今回の交渉がかなりうまく行ったのが嬉しいようで周りみんなに話しており、私が車を買ったことはその翌日には職場の皆が知るところとなっていました😂