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本にもエンドロールがあるんだよ | オープン日報(22年12月28日)

本の編集者、1年目。はじめての転職。今日の日報です。

12/28(水)

●勤務

9:30〜17:40 / リモート / 元気

●本日のタスク

  • 読書

●残タスク

  • 原稿確認

  • TOB調べごと

  • 360℃フィードバック

  • パブリシティ記事公開(1/6)

●雑感

本のスタッフクレジットのページ、映画でいえばエンドロール。
奥付(おくづけ)」って専門用語だし、ほとんどの人は見てないと思う。

映画のエンドロールは、なんとなく映画の余韻に浸りながら見たりする。
へぇ~こんなにいっぱいの人がかかわってるんだ、こんな職業の人いるんだ、ってびっくりしたり、知り合いと同姓同名の人を見つけたりする。

でもたぶんビジネス書を読んで、余韻に浸りながら奥付を見る人はあんまりいないんじゃないだろうか。
本作りに関わる人くらいだろう。書店で本を手に取ったらすぐさまひっくり返して奥付を見たりする。

「奥付」は、江戸時代に海賊版の統制のために始まって、明治時代には検閲のために、出版法で義務化されていた。それが日本では今でも慣習として続いている。

誰が何について責任を持ってつくっているのか、が書いてある重要なページ。
編集者が書いてある本もあるし、書いてない本もある。

やっぱり、初めて本に自分の名前が印字されているのを見たときは格別にうれしかった。

「ビジネス書を読んで、余韻に浸りながら奥付を見る人はいない」と書いたけど、本当にいい本だったら、たぶん奥付を見る。「これはだれが作ったんだろう」って。

本を何百冊も読んできて、はじめて奥付を見てみたのは「生命科学的思考」(高橋祥子)だった。生命科学の専門家が見るものの見方を、ど素人に届けてくれた。いい本だな、と。

そのときは、そのエンドロールページを「奥付」って呼ぶことも知らなかった。

それから2年半経って、その本を作った人のもとで一緒に本を作っている。

「いい本は奥付まで読まれる」のかもしれない。

2022年の半分は別の会社にいました。
2022年の後半の半分は、本づくりをさせてもらいました。
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

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