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「求める」と「求められる」 どっちが幸せ? | オープン日報(22年12月27日)

本の編集者、1年目。はじめての転職。今日の日報です。

12/27(火)

●勤務

11:00〜18:00 / リモート / 元気

●本日のタスク

  • 企画お手紙

  • 著者候補読書

  • 献本発送、ご連絡

  • POS確認レクチャー(インテージ)

●残タスク

  • 原稿確認

  • TOB調べごと

  • 360℃フィードバック

  • パブリシティ記事公開(1/6)

●雑感

入社から半年もたってお恥ずかしいことだけど、初めて「面識のない」著者候補の方にメールを送った。

本をいっぱい持ってカフェ行って、メールを送るまで絶対帰らないと決めて、居座った。文章なんてほぼできていたのに、2時間かかった。

どうか、届きますように。

長居が申し訳なくなってお昼もここで食べた

「求められる」より「求める」ほうが幸せだと気づいた。
自分の人生に責任を持っているといえる。

「求められる」ほうが、一見幸せそうな感じがする。

書籍編集者になったというだけで、本を出したいと声がかかる。
こんなに、予定が埋まっている。誘われた予定だけで。
クリスマスに、こんなに、パーティーが開かれている。
相手が、わたしに興味がありそうだから、わたしも興味を持つ。

こういうのをずっと「楽しさ」と思っていた。
もちろん楽しい。

でも、相手に対しての反応によって人生を積み重ねてしまったら、その時間は誰の人生なんだろう?

クリスマス・イブの土曜日を、いつも一緒に座禅に行っている小学校来の友人と過ごした。彼女にはパートナーがいるけれど、飲食店勤務なのでその夜はひまなのだ。

クリスマスにパーティーのお誘いがあった。いつもなら飛びついていたと思う。
でも「自分が誰といたら心地よいか」を考えていたところだったから、それにしたがって予定を入れてみた。
そしたら帰り道まで幸福な夜になった。

鎌倉にはイルミネーションが少ない。商業的文化の色がなければ、内側にない欲を外から掻き立たれることもない。自然に近い街に生きていると、自分も自然に近くなっていく。

「断る」ことを覚える。
つぎに、自分から働きかけることを学ぶ。

誘われたパーティーに行くのではなくて、自分から誘ってみる。
「本をつくりたい」と声がかかった相手の話を聞くだけではなくて、「本をつくりたい」と自分から声をかけてみる。

「求められる」より「求めて」みる。

断られるかもしれないけど、それは自分ではコントロールできないよね。

自分から知らない人にお願いして動いてもらうことにすごく自信がなかったんだと思う。
だから自分から「お話聞かせてください」って言えた人が少ないし、結果企画を通して「書きませんか」ってこれまで正面きって言えた人数が少なかった。

人じゃなくて自分がつくりたい本をつくる。つくりたいもの、伝えたい言葉、表現したいテーマ。それらが先にあって、そのための材料集めをする。
そしてつくりたい本をつくるには、自分から頭を下げて人にお願いするために時間を使う。

献本が届いたとの声を続々いただいた。
昨日倉庫を出たのに、早い。ありがたい。
あー-嬉しい嬉しい感謝感謝どきどき。
この初めて見本を手にとった日からまだ1週間経ってないなんて、なんだか信じられない。

「既にめちゃいいね」と、言ってくれる人がいる。ありがたすぎる。
匂いくんくんして愛でてください。


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