オンライン遠隔授業 自宅動画配信スタジオの紹介
2020年春以降、一気にオンライン遠隔授業の需要が拡大し、僕自身もその機会が増えた。2020年4月時点では、ビジネススクールでオンライン遠隔授業の経験はあるものの、そのオペレーションはスタッフにほぼまかせっきり。当時の日本では最高レベルのオンライン遠隔授業環境が整っていたが、実際は単にカメラの前で授業を行っているだけだった。(下記記事の一番最後の画像が僕)
しかし、その後緊急事態宣言の発令とともに、かなり長期間にわたりオンライン遠隔授業の必要があるということが予想され、自宅にも動画配信スタジオを構築することにした。で、どうせなら最高の動画配信環境を作り出そうということで、結構しっかりと配信環境を整えた。そこで、それぞれの機器、オペレーションについては別途説明することにするが、ここでは自宅動画配信スタジオの全体像について紹介をしていきたい。
メインマシン
ThinkPad X1 Carbon。様々なデバイスの画像を取り込み、その映像をzoomと大型外部モニターに配信する司令塔、結構高性能なマシンなのだが、数十人が参加するオンライン遠隔授業をオペレートすると、かなり負荷がかかるのかファンが回りまくっている。
画像入力・切り替え装置
ATEM Mini Pro。メインマシンが脳みそだとすると、目と口の役割をする五感を表現するデバイス。後述するiPad ProやWebCamから僕の顔画像、パワーポイント、板書画像を取り込む。現在、Ch1にWebCamからの顔画像、Ch2にパワーポイント、Ch3に板書画像を取り込んでいる。ATEM Mini Proからusb-cで、ThinkPad X1 Carbonに画像情報を入力。そこから、zoomに配信という流れになる。
WebCam
SONY ZV-1G。自宅動画配信スタジオを構築していた2020年6月に新発売。高級コンデジだが、かなり動画に寄ったカメラで、実際僕も購入後2か月経つが静止画を撮影したことはない。撮影は動画のみ。かなり動画に強く、瞳フォーカスで授業中も常にピントが合い、肌補正で初老のオジさんの肌も補正して映し出してくれる。給電しながら出力できるのもWebCam向き。SONY ZV-1GからATEM Mini ProのCh1に顔画像を送っている。
iPad Pro for パワーポイント
1台目のiPadは、パワーポイント用。ThinkPadで作成したパワーポイント資料をMS Officeアプリで映し出し、こちらで操作。パワーポイントを映し出しているときには、ATEM Mini ProのPicture in Picture機能で画面の右上に顔画像を出していることが多い。これにより、パワーポイントの説明をしている顔が同時に映し出され、受講生が説明をよりリアルに聴くことができる。
iPad Pro for 板書画像
2台目のiPadは、板書画像用。板書はノートアプリを使用する。僕が使用しているのは、noteshelfとGoodNotes5。それぞれ長所、短所があるのだが、最近よく使用しているのは、GoodNotes5。この板書アプリを使用することで、リアルタイムに板書を受講生と共有することができる。板書をしているときでも、ATEM Mini ProのPicture in Picture機能を使用することで、解説が常に顔つきで観れるようにしている。
iPad Pro for 資料
3台目のiPad。パワーポイント以外の資料用。または、Webで検索をするときなどに使用する。授業中に検索をすることはあまりないので、使用機会はそれほどない。
iPad for 時計
4台目のiPad。動画配信スタジオのデスク、向かって右側にiPadを4台上下に並べているのだが、一番上に位置するのが時計用iPad。ほぼ時間を確認するためだけに使用している。
PC用冷却ファン
先にも述べたが、オンライン遠隔授業での動画配信は、とにかくPCに負荷がかかる。なので、PCファンが回りまくり。この状況はPCにとって過酷な状況なので、それをサポート。僕が使用しているのは、こちら。
大型外部モニター
MBAの授業では、受講生の数も多く、リアルタイム双方向でディスカッション授業を行うため、受講生の顔をしっかりと認識できなければならない。そこで、zoomで授業を行う場合、メインマシンのThinkPad X1 Carbonには配信コンテンツが映るようにして、大型外部モニターに受講生の顔が映るようにしている。僕が使用しているのは43インチの外部モニター。この大きさであれば、1画面に40人以上映っていても、一人一人の表情を十分に認識することができる。
かなりお買い得な格安モニターだが、zoomで受講生の顔を認識する程度ならば、十分なスペックだ。
椅子
オンライン遠隔授業を行う時、実は一番大切なのは机の上のもろもろではなく、椅子である。オンライン遠隔授業を行う時、時には8時間前後座り続けることがあるからだ。だから、椅子には妥協せず、良いものを選びたい。僕は20年間、こちらの椅子を使用している。長時間にわたる書籍執筆でも、オンライン遠隔授業でも疲れることがない。
体圧を分散することで、身体のどこかに負荷がかかることがない。だから長時間座っていても疲れが少ない。
これからの紹介
全体像はこんな感じだが、これからそれぞれのデバイスをどう活用しているのか、また、デバイスとデバイスをどうつなぐのか、など詳細に紹介をしていこうと考えている。
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