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農家的なお茶の話

今年の新茶は飲みましたか?

お茶に含まれる茶カテキンの1種がインフルエンザウイルスの表面にくっつき喉などの細胞にウイルスが付着することを阻害する、またインフルエンザの型は関係なく新型でも旧型でも笑 効果が期待できるという研究結果が注目されています。あくまでラボでの研究段階ですがなんとも心強い情報ですね。

「でも日本のお茶は農薬漬けなんでしょ?」

そう思われた方、農家的なお話、ちょっと聞いてください。
実は新茶の茶葉は基本的に農薬の散布はありません。(静岡県しみず農協ガイドラインより)なぜならお茶の芽が伸びる春先はまだ寒くて葉を食害する生きものが少ないから。(*急な気温上昇などで大発生した場合は別)

ただ二番茶、三番茶となると5月以降の温かい時期に芽を出すので生きものたちも活発なとき。慣行栽培では農薬を散布しています。

昔から虫が葉を食べると葉っぱが体内に苦い成分を作ると言われているそうで、かつ安く大量に生産するには農薬を使った栽培方法が奨励されているのはご存知のとおり。

ペットボトルのお茶は主に二番茶、三番茶のうち安いグレードのものが原料とされています。

比較の問題でしょ、と言われてしまえばそこまでなのですが機会があれば、新茶を急須でいれることをお勧めしたいと思います。

お茶にはさまざまな成分が含まれていますが、抽出される温度に違いがあります。それを利用してお茶のさまざまな美味しさを引き出すことができます。

前述の茶カテキン類は主に80度以上の高温で抽出されますが、味としては苦みや渋みの成分。

お勧めは(新茶の飲み方としては一般的ですが笑)一煎目は50度~60度くらいのお湯で主にテアニン(アミノ酸)などの甘み、旨み成分を抽出させて味わい、

二煎目、または三煎目は80度くらいの高温でカテキン類を抽出させて苦味や渋みなどさっぱりとした味わいを香りとともに楽しむ、という煎れ方。

今は急須がないお宅も増えているそうです。手軽さも捨てがたいですがご自宅での時間が増えた今、リラックスタイムに一手間かけて味わいの違いを楽しみてはいかがでしょうか。


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