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「コメント力」を読んで📕

「読書の技術」という本で紹介されていた齋藤孝さんの「コメント力」を昨晩読了しました。

2004年に書かれた本だが、最近はSNSやClubhouseのように、
誰しもが毎日、メディアに出演して、コメンテーターとして発言する
機会が増えてきているので、時代にドンズバなタイトルかなと。



最初、日本人はコメント下手だ・・・からはじまります。
お国柄もあるので気の利いたことは確かになかなか言えないな、と共感。

現代を生き抜くために必要な3つの力としてあげているのが・・

「まねる力」、「段取る力」、「コメントする力」


若干強引に3つ目に持ってきた気もしなくはないけれど、
自分もいい歳になって、それなりの立場となり、
だらだらと話すだけでは通用しなくなってきているので、これも共感。


途中のクイズのような練習問題コーナーは、なかなか正解などわかるわけもないのでささっと読んだだけでしたw


少し面白かったのは、著者もコメント力をあげようと、その着眼点で観察して、コメント力が豊富な、いろんなキャラクターや人物を挙げていたこと。

コメント力が豊富なキャラクター
エースを狙えのコーチ、バカボンのパパ、スヌーピー、スナフキン。

キャラ立ちしているのもあるけれど、そのセリフの特徴を捉えると確かにコメント力をあげる秘訣があるように感じました。


極め付けは「枕草子」!

これがコメント力の塊だそうです。紫式部が類稀ないセンスで、具体的な言葉を連続に並べて情景を描写している、とのこと。

春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

本当に久しぶりに「枕草子」の文章を思い出して、なぜか気持ちがほっこり。確かに具体的な言葉を並べるだけで、その情景が鮮明に浮かんでくるのはすごいことだな、と思いました。


学生時代はテスト勉強・受験勉強として、若干いやいや暗記した文章ですが、大人になってこのような古典の文章をみると、逆に新鮮できれいで精錬された言葉だなと感じました。


コメント力向上にどう繋げたらいいかは、若干?ですが・・・笑笑


ま、いいかw


春の桜の木の下で「枕草子」の本でもゆっくり読んでみてもいいな、とふと思いました。


コメント力については、普段からそこに着眼して意識することが大切なことなのでしょう。


サラッと読めましたが、着眼点を教えてくれたことはためになりました!
話が長くて早口な私にピッタリな本ですね。

また、枕草子の感想文でも書きたいと思います。

ではではw


©️Mahalopine

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