【エッセイ】夜のネオン　〜いつもの新橋の繁華街で

先日の金曜日の夜、職場メンバーと仕事の打ち上げで飲み会があった。
いつも、だいたい歩いて10分くらいの新橋の飲み屋が多いエリアにいくことが多い。

東京に住んで今年で20年──。
新橋のエリアはよく通っていたので色々な思い出が特に多い。
お客さんとの接待や職場仲間との飲み会、昔はよくパチスロ大会をしてみたり──帰れなくなってそのままサウナに泊まって翌朝またパチンコ屋に並んだり。
いろんな路線がハブになってる駅だから、みんな帰りやすくて、なにかと使い勝手がいいことも大きな理由かも。
僕の東京の思い出の半分ぐらいは新橋が背景にあるような気がする。

──この日の飲み会は、職場で取り組んでいたプロジェクトが一 山を超えたということで、若手社員が幹事になってちょっと手狭な居酒屋で開催された。

今の職場はまだ3ヶ月。歓迎会以来かな〜こんなに大人数で集まる飲み会は──

みんなの顔と名前は流石に覚えたけれど新鮮な感覚がまだまだある。
20代から50代まで15人ほどで乾杯！宴会スタート。
「とりあえず生ビール！」はなんだかんだ世代を超えて引き継がれ、打ち上げという感じで、みんなが楽しめる共通の話題を探しながら談笑する。
なるべく全員と喋らないとな〜と少しは気を使っていたけど、料理が前に置いてあったり席が狭くて移動しにくかったりで、結局そのまま。
飲み放題コースで値段も安いお店、ハイボールがめちゃ薄かったことを除いてはパーフェクト（笑）あっという間の2時間となった。

こんな感じに大人数で飲むのも、ほんと3年以降 ぶりやなぁ──

そんなことを考えながら、帰りのエレベータが超渋滞していたので、8階から階段で降りることに──。みんなで並んで酔っ払いの避難訓練みたいに非常階段をおりてゆく。

最後尾だった僕は途中でふと足を止めて休憩。
ちょっと飲みすぎたことを反省しながら、見慣れた新橋の街のネオンを眺めていた──

その時の写真がこちら。

ふらふらしてたので、何も考えずに惰性で撮影したものだけど、なんだかいつもの新橋じゃないみたいで、夜のネオンが虹みたいに見えてきれいだな、と感じていた。

その後はみんなとはぐれてパチンコ屋さんとかをフラフラと散策・・・

と、ケータイがブルブル──
「どこにいるの〜？ニュー新橋ビルにいるよ！」

やっぱり飲んでましたか・・・

という感じで二次会スタート。いつもだいたいうちの職場は二次会がニュー新橋ビル。これまたベタで行き慣れたところですが、同じ様な店がたくさんあるからいつもなんだかんだ新鮮だったりする。みんなグデグデのんでいた。

──────二次会もおわって終電近くに地下鉄に乗る。

さっき撮影した写真を眺めて、いつもの新橋じゃなくて何か別の街で飲んでいた様な感覚になった。
職場や会社が変わり、周りの仲間が全員変わると、なんだか自分も少し変わった様な気もする。

同じ新橋の居酒屋でのんでいても今までの感覚とは全然違ったりするもんだな。ま、今年からついに50代になったから歳を重ねたこともあるんだろうけど──

いつもの新橋の繁華街でネオンが虹みたいに見えた夜だった。

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