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【エッセイ】中洲の屋台横丁で

昨晩は、出張の前泊で福岡入りした。
何年ぶりだろう。少なくとも2年以上なのは間違いない。
せっかくの福岡の夜。
居酒屋さんで軽く呑んだあとで、屋台横丁にふらりと行ってみた。

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屋台横丁は大賑わいだ。
どの屋台の席でも、ひととひとが、肩よせあってパイプ椅子に座り込む。
少し寒くなった季節を楽しむかのようにも見える。
まるで一昔前の活気のある時代にタイムスリップしたような気持ちになる。

「この屋台はみんな、屋根も椅子も調理場や看板まで、毎日全部かたづけて、また毎日、30分くらいかけて組み立ててるんですよ。そう思うとすごいですよね。」

毎日毎日、何もないところからはじまるこの屋台横丁は
ひととひとが、あたたかく繋がって、肩よせあって、会話が飛び交う。

絶対に、Web会議だらけのテレワークのようにデジタルにならない世界。

そんなことを考えながら、お目当ての中洲十番の“焼きラーメン"を食べていた。
帰りがけに橋から屋台横丁を眺めると、SDGsカラーのような虹色のネオンがきれいだった。


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©️Mahalopine

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