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【詩】階段

僕は階段を登る
なにかに取り憑かれたように

一段一段と登るたびに
足にかかる負担を感じて

脈打つ鼓動
有限な命の活動を感じる

登り切ったところに
なにがあるわけでもないけれど
なにかがあるような気がして



この階段がつくられた理由はなに
階段の上に住む人たち
階段の下に住む人たち
雨水は低きに流れ
煙は高きに舞い上がる
見下し見上げても
足元しか見えないことに気づく


若き頃
階段を登ることが嫌いだった
ただただサボって楽がしたかった
そんな僕が今は階段を登っている
自分と向き合い何かを求め探している

丘の上に登れば
新しい世界がみえるんだろう


僕は階段を登る
なにかに取り憑かれたように

一段一段と登るたびに
足にかかる負担を感じて

脈打つ鼓動
有限な命の活動を感じる

登り切ったところに
なにがあるわけでもないけれど
なにかがあるような気がして
少し急ぎ足で登る


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©️Mahalopine

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