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「八百屋」の名前の由来

安かった西新宿の八百屋さん

西新宿の病院に行った帰り道。通りがかりに小さな八百屋さんを発見。
年配の夫婦でされている個人店のようです。

「こんなところに八百屋さんあったんや〜」

ちらりと値札をみると、私の最近の主食「さつまいも」が、小さいの8本で200円。これは安い!スーパーでも安くて4本くらいで300円くらいはする。
思わず立ち寄って、お店のひとに思わず話かけた。

「このさつまいも、安いですね〜」
「安くしないと売れないから」
「とうもろこしは1本いくらです?」
「もろこしは90円!」
「安い!!さつまいもととうもろこし1本くださ〜い!」

しかもこれが税込価格。
とうもろこしもスーパーで安くても1本98円(税抜き)とかだからとにかく安かったです。
さつまいも一袋と、とうもろこし1本を税込290円で手に入れてしまいました。

西新宿の都会の雑踏の中で、ぽつんとあった八百屋さん。
良心的なお値段と気さくな接客対応はほっこりする体験でした。

その日のノートにそのことを書き留めていた時
「八百屋(やおや)」と漢字を書いていたとき
なぜ八百(はっぴゃく)と書くんだろう・・と、ふと思いました。
野菜と果物は関係なさそうですし・・・


ということで調べてみました!

八百屋さんの名前の由来

八百屋(やおや)さんというと、野菜や果物のような青果を扱う、何となく家族でやっている個人店のイメージ。まさに西新宿のお店がそうでした。

でも名前の”八百(やお)”の由来っていったいなんなんでしょう。

ウィキをみてみると、八百=沢山という意味からきているようです。
青果物など、毎日買い物するもがたくさん置いているお店、という意味だったんでしょうね。
青果物=あお→やおやというのもそれっぽいですが
漢字で書く「八百屋」さんは”たくさん”の物があるお店ということが由来ということで間違いないようです。

「八百」は「沢山」と言う意味で、数多くの物を扱うところからきている。最初のうちは「八百物屋(やおものや)」、あるいは「八百屋店(やおやだな・やおやみせ)」と呼ばれていたが、後に八百屋にと呼ばれるようになった。また、江戸時代には「青果物」を扱う店ということで「青屋(あおや)」と言ったが、時代につれ発音がなまって「やおや」になったという説もある。
※Wikipediaより引用


普段あまり使うことはないですが、「八百(やお)」という言葉もあるのか?と思い調べてみると辞典に載っていてびっくり・・。

や‐お〔‐ほ〕【八百】
百の八倍。はっぴゃく。また、非常に数の多いこと。多く、名詞に付いて接頭語的に用いられる。「八百日(か)」「八百丹(に)よし」
はっ‐ぴゃく【八百】
《八の百倍の数から》物事の数の多いことをいう語。「うそ八百」

出典 小学館/デジタル大辞泉


八百は「はっぴゃく」と「やお」の意味がある

「はっぴゃく」と「やお」の両方で意味があるのも面白いところ。

「はっぴゃく」の方は、言われてみると確かにですが「うそ八百」とは言ったものです。「うそがたくさん」という意味ですよね。いまさらすごく納得しました😅そこから転じて、「はっぴゃく」に「うそ」の意味があるのも驚きですね。

「八百(やお)」の方が、百の八倍
「八百(はっぴゃく)」の方が八の百倍
どっちも一緒ですが、昔の人が「たくさん」の意味で使った表現だったのでしょうね。

はっぴゃく
① 物事の数の多いことをいう語。「うそ八百」
② (「うそ八百」から) うそ。
③ 「はっぴゃくやちょう(八百八町)」の略。
④ 雁の異名。

やお
 はっぴゃく。古代では数の非常に多いことを意味し、多く、名詞に付いて接頭語的に用いられる。「やおあい(八百会)」「やおか(八百日)」「やおに(八百土)」など。

※コトバンク(デジタル大辞泉)より抜粋


おまけ話「八百長」

そういえば「八百長(やおちょう)」もうそっぽいから、関連しているのか?と調べてみると、

”明治時代の八百屋の店主「長兵衛(ちょうべえ)」に由来する”

ということで、ちょっと違う意味合いでした(笑)
八百屋絡みということには間違いないですが、現代まで使われる言葉になるくらい有名な八百屋の長兵衛さんはすごい人ですね〜



©️Mahalopine


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