見出し画像

「競争」をやめる〜繊細さ活用起業記〜

*この記事での「繊細さ」についてはこちら↓から*

華々しく目立つ経験も実績もない、どうしよう…

仕事には、

華々しく目立つこと、と、
頑張っても目立てないこと(目立“た”ない、ではありません^^)

があります。

これは、
会社の仕事でも、個人として行う事業としての仕事でも同じで、

何が華々しくて、何が目立てないかは、
事業の内容や、その時々の場面で異なってきます。


どちらかというと、

華々しく目立つことが良いこと

という印象が強いように思いますが、

このどちらもがなければ成り立たないのが、
「仕事」の世界でもあります。


起業という視点で考えてみると、

自分という起業家の存在と自分のサービスを知ってもらう

ことは必要不可欠です。


起業したての頃の私の中には、

自分を知ってもらう目立つ華々しい表舞台での実績

という数式がありました。


独立された方達のプロフィールをみると、
みなさん素晴らしい実績をお持ちですから、

何もない私なんかが、
どうやって見つけてもらえるんだろう
、と

不安になったものです。


で。

起業を目指してご相談に来てくださる方の中でも
ダントツに多いのが、

頑張っても目立てないポジションでの経験が長かったり、
華々しく目立つ実績や経験がない

というお話です。


確かに、

華々しく目立つ何かがあると、

分かりやすくて伝わりやすいですし、
あるなら上手に伝えていくのも良いと思います。


でも、ないからといって、

無理やりひねり出したり作り出したりすることは
おすすめしません…。

私も、
数字や実績として書けるものはあったのですが、

むりくり結びつけようとすると、
大げさになりすぎて、
ウソついているような気持ちになっちゃって、

例の「それ、ほんと?」が始まります(笑)


でも、
見つけてもらわなければ事業が続かない。

でも、ないものは、ない


どうしよう…。


堂々巡りではありますが。


実はこれ、

もっと根本的なところから考えないと
いけませんでした。


「繊細さ」を持っているなら、

これはなおのこと、です。



最初に「目立つ」を考えてはいけない根本的理由

そもそも「目立つ」って何でしょう?


「目立つ」とは、

周りから際立って目につくこと、つまり

「競争」


私、「競争」は苦手

スポーツみたいに、ルールがあって、
楽しむ中での競争は好きですが、

そうじゃない競争は大の苦手。


…無理じゃん(笑)


「繊細さ」にとって、競争は強烈な刺激になりますから、
出来るだけ避けたいものの一つです。


でも、事業って競争の世界でしょ?
それじゃ生き残ることすら無理じない!?


はい、その通りです。


ここで言いたいのは、

最初から
「目立つ」つまり「競争」を考えることをやめる

ということ。


最初から身動きが取れない精神状態では、
どうにもなりませんから(笑)


それよりも、最初に考えるのは、

どんなお客様に、
どんな人物・専門家として、知ってもらいたいか?

ということ。


考えるべきは、

競争相手のことではなく、
「お客様」と「自分」のこと
です。


これは、
実はとても現実的な考え方です。


なぜなら、

事業を行う上で、最も目を向けなければいけないのは、

「お客様」

だからです。


競争相手より目立とうとした時、

あの人よりも自分が立派にみえるようにしないと…

という心理が働きますが、
その時みているのは、お客様ではなく

「あの人」ですね。


最初に競争相手のことを考えてしまうと、

最も大切な「お客様」
視界から消えてしまうんです。

「お客様」がみえなければ、

自分は、どんなお客様の力になりたいか?
そのお客様は、何に困っていらっしゃるのか?

という、
商品やサービスを提供する上でとても基本的なことすら

みえてこないのです。


そして、この

自分は、どんなお客様の力になりたいか?
そのお客様は、何に困っていらっしゃるのか?

がみえてくるからこそ、

自分自身

もみえてくるんです。



「お客様」にとって、「自分」はどんな存在?

お客様の困りごとを解決している自分は
どんな自分でしょう?

お客様は、自分のどんなところに興味を持って、
お申込みをしてくださったんでしょう?


イメージできるでしょうか?


今の現実の自分から
かけ離れている部分もあるかもしれませんが、

全部が全部かけ離れているわけではないはず。

今の自分から、ほんの少し立派になって、
お客様に興味を持っていただけている自分。

これが、お客様に伝えていく

あなた“らしさ”

になります。


表舞台での華々しい実績や経験も、

“らしさ”を表現するツールの一つになってこそ
いきてきます。


大切なのは、

非現実的なほど立派な自分であろうとしないこと。


もし、非現実的に大きくみせて、
それでお客様がきてくださったとしても、

サービスの質とあまりにかけ離れていれば、
お客様の中に良い印象として残ることはありません

長く事業を続けたいなら、
お客様にとっても自分にとっても、あまり良いことではないと思います。

そうならないために、
今の自分の持ち味を、しっかり知っておくことが大切です。

*これについては、こちらの記事も参考になります。

今の持ち味を活かしながら、
ちょっと未来の“らしさ”を表現できるようになることが、

目立つための競争よりも、先。


それは、

お客様に自分を見つけてもらうために、

そして、
無用な刺激で自分を疲れさせないために、

とても大切なことだと感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?