「図々しさ」を身につける…責任は“半分こ”〜繊細さ活用起業記〜
*この記事での「繊細さ」についてはこちら↓から*
いらない、でも、欲しい…憧れの「図々しさ」
図々しい人、と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
私は、
こっちのことなんかおかまいなしに、
グイグイと入り込んでくるようなイメージ。
毎日一緒にいると、
私には刺激が強くて、疲れてしまう感じ。
でも、
嫌いかというと、そうではなくて、
逆に、
そうやってグイグイきてくれる人がいないと、
居心地のいい自分の世界に住み続けてしまって、
退屈になってしまうんです。
だから、時々、
図々しさが恋しくなることもあります。
自分にはない、あのグイグイいける個性に
憧れてみたり…
なんとも難儀なものです(笑)
さて。
事業を始めると、どんなに準備しても、
自分の力だけでは、なかなか解決できない事態に、
何度も遭遇します。
そして、
自分の事業に興味を持ってくれる方と出会った時には、
提供しているサービスについて、
自分の言葉と力で、魅力的にお伝えする必要があります。
こうした時、「繊細さ」に必要になってくるのが
ほんのちょっとの「図々しさ」
です。
ほんのちょっと「図々しく」なれるだけで、
事業での心持ちは随分と楽になり、
事態の解決やサービスのご提案が、格段に楽しくなっていきます。
でも、
図々しくなれ!と言われて、それができるなら、
こんなに苦労しません…というのが正直なところ。
疲れてしまうのに憧れる、つまり、
いらない、でも、欲しい、という矛盾した存在ですから。
あったらいいな…と思いつつ、
考えただけで疲れてしまうから、ずっとずっと避けてきたこれを
どうするか。
やっぱりこれにも、
繊細さならではの工夫が必要でした。
相手を不快にさせないために…という感覚は大事にしたい
「図々しさ」を身につける、と言うと、
押しの強さやグイグイ迫ってくる感じのふるまいを
想像すると思います。
これが苦手な方は、
その時に感じる気持ちも想像しますよね。
土足で踏み込まれるような不快感
わかったようなことを言われる不快感
上から目線で押し付けられる不快感
などなど…。
そして、こう思います。
こんな不快に感じることを、
他人にしてはいけない!
「繊細さ」らしい配慮だと思います。
そして、この気持ち、
ぜひ大事にして欲しいと、私は思っています。
押し付け、押し売りになってはいけませんから。
でも、それじゃ、
「図々しく」はなれないんじゃない?
はい、とてもとてもハードルが高いです。
だから、
最初から「図々しさ」を求めてはいけないんです。
では、どうするか?
「図々しさ」の反対側を考えること、です。
「過剰な遠慮」は不要、責任は“半分こ”と考える
「反対語対照語辞典」によると、
「図々しい(→厚かましい)」の反対は、
つつましい、しおらしい、遠慮深い
となっています。
遠慮深く、大人しくて従順、
他人に対する態度がとても控えめという、
「繊細さ」の現れそのもののような言葉が並んでします。
「図々しさ」を目指すのではなく、
「遠慮深くて控えめ」をほんの少しやめることなら、
できそうな気がしませんか?
遠慮してしまうのには、ちゃんと理由があります。
それを考えてみるんです。
私自身が強く感じていたのは、
相手には迷惑かもしれない、
相手の貴重な時間を奪ってしまうかもしれない、
でした。
私のところへ相談にきてくださる「繊細さ」を持つ方にも、
相手の気持ちを、ネガティブな方向に想像して、
遠慮したり諦めたりしていた方が大勢いらっしゃいます。
でも、これはあくまでも想像。
そして、
こちらが決めることではありません。
どういう意味かと言うと、
こちらは、
興味を持ってくれたことにお応えする権利を持っているように、
相手も、
迷惑なら「迷惑です」と言う権利を持っています。
つまり、責任は“半分こ”。
これを、双方が気持ちよく負えればいいんです。
気遣いのある「遠慮のなさ」がちょうどよかった
あなたの身近に、
図々しいのに憎めない
そんな人、いませんか?
私の身近にもいます。
すごいなぁ、得な性格だなぁ…
と思っていましたが、
よくよく思い出してみたら、その人は、
押し付けない
人だということに気づいたんです。
こちらが「いらない」といえば、「あ、そうか!」ですし、
「頼むわ!」といえば、「OK!」。
それを、
根に持ったり、恩を着せたりすることがありません。
とても軽やかです。
本人曰く
「めちゃめちゃ気を使ってるんだぞ!」
だそうですが、
それを感じさせないのもまたすごいところ。
何事も、
「過ぎる」のは好ましくありません。
グイグイ、ズカズカくる態度もそうですし、
遠慮し過ぎるのも、そう。
押し付けず、気遣いを忘れず、軽やかに図々しくあれたら、
相手も自分も心地よいのではないでしょうか。
私も、来てくださる方にとって心地よい人でありたいものです。
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