日本で実感する、New Yorkerの優しさと、塩対応への期待・・・New York留学準備・・・26

渡米日が決まっているので、そろそろ宿の手配をしなければと思い、
6年前に3週間お世話になった宿に、予約を入れた。
そして、宿滞在中に、シェアハウスを探すため、現地不動産屋さんに問い合わせをした。
更に、日本を発ってから、乗り換えのハワイに着いてすぐにiPhoneが使えるように、SIMの用意が必要なのだが、超機械音痴で何が何だかわからないので、AppleにSOS電話をした。
更に更に、通学予定の語学学校にも、申し込みにあたっての確認の連絡を入れた。

宿は数年前にリニューアルし、徹底した環境作りがなされ、
サービスが増し増し盛りだくさんになっていた。
そしてオーナーの陽子さんの気遣いは言わずものがな、もはや単なる宿のオーナーの域を遥かに越えて、まるで身内のようだ。
NYの現在状況や交通事情、語学留学やVISAに関する情報など、事細かに教えてくださった。そして渡米日が近くなったら、さらに情報詳細メールをくれると言う。ただ予約をしただけなのに。

留学関連はエージェントを使わず自力で進めているのだが、住む予定のシェアハウスに関しては、不動産屋さんにお願いすることにした。
無料の情報サイトにも物件掲載はあるのだが、40年憧れ続けているNew Yorkの街とはいえ、地理や実際の街の様子は詳しくない。
また、在住日本人の多くが、部屋探しには大変な苦労をしていると聞く。
それなのに、英語ができない60歳のおっちょこちょいが、1人で探すのは無謀な気がするのである。
無料の情報サイトの物件に入居後、何かトラブルや不具合があったとき、
相談できる人がいないことと、そこから引っ越さなければならない状況になったときの、手間、体力、気苦労、余計な出費を考えると、入居前に手数料を払ってでも相談できて、アフターフォローがある方が得策だと思うのだ。そんな心配性の私に、不動産屋さんのスタッフは、丁寧な詳細メールを何通も送ってくれた。

SIMに関しては、もはやポカーンとしてしまう。
なにしろ、HDDの電源スイッチをポチっと押しただけでフリーズさせ、
家族からHDD操作の禁止令が出るほど、超機械音痴。
SIMをネットで調べても、1つ1つの単語の意味が分からず、説明文の理解ができない。渡米前に〝シムフリー〟の新しいiPhoneに買い替えるのだが、
今回はアップルストアで購入することにした。
デーダ移行をしてくれるのか、シムフリーiPhoneが購入可能かどうかの確認で、電話をしてみた。
オペレーターのおにいちゃんに、SIMのこと、New Yorkに長期で行くことなどを話すと、〝少しでもお役に立てれば〟と言いながら、企業内で強力にロックがかかった状態のPCで、できるかぎりのSIMに関する情報をあれこれ調べてくれた。また、超機械音痴の私が、買い替えるに適したiPhoneの機種を丁寧に説明し教えてくれた。

学校のスタッフも、渡米日が決まったことを、自分事のように喜んでくれた。

宿も、不動産屋も、Appleのおにいちゃんオペレーターも、学校も、
こちらが恐縮するほど親切丁寧だった。そして、渡米が嬉しい私の気持ちを、手に取るようにわかってくれる対応で、嬉しくて泣きそうだった。
もちろん、どこも私からの支払いが生じるので、優しく親切なのは自然な事なのかもしれない。
それに加えて、SNSからコンタクトをとったNew Yorkerたちも、welcome感満載で、情報をくれつつ歓迎してくれるのだ。

親切や嬉しい気持ちの共感をしてもらいながら、
〝これよ!これ!!これっ!!!〟
と懐かしい感情が蘇ってきた。
そう、New Yorkは〝自分は〇〇がしたい〟をみんなが応援してくれる街であり、困った人を見て見ぬふりはしない。
すれ違いざまに、声をかけて助けてくれる街だ。

日本で散々バカにされ、変人扱いされ、時には白い目で見られ、呆れてお説教されて、へこんだ数々を、一気にテンション高く、心躍る感情にしてくれるのである。

自分勝手に話すパスポートおじちゃんオペレーター、
↓↓↓

年金相談おじいちゃんスタッフ
↓↓↓

年金相談予約おばちゃんオペレーター
↓↓↓

との、あまりの違いが残念であるとともに、やっぱり日本にはない、
New Yorkという街の、New Yorkerの、人への気遣いや優しさは、
時には出過ぎたおせっかいだと言う人もいるが、私は大好きだ。

ただし、企業内や役所などの事務関係は、呆れて笑えるほど不親切という情報もなくはない。でも、私は未経験なので、どの程度の、どんな塩対応なのか、体験してみたい気はする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?