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「あなたの宝物って、何?」

児童館には赤ちゃんの保護者が集う会がある。それに先日参加した。まずは簡単なゲームをやって、4人ずつのグループにわかれる。その日は、参加者同士で話しましょう、というのがテーマ。何を話すのかと言うと、運営者に渡された自己紹介の紙に沿って、自分たちのことを話すのだった。

「名前は?」「好きなことは?」「特技は?」「宝物は?」「最近の悩み事は?」――。

質問を前に考える。

はて、私の好きなことってなんだったっけ? 特技を書くときって、何を書いたっけ。宝物って子どもしか思いつかないんだけど、産む前はなんだったっけ……。

これまで、小学校、中学校、高校、大学、社会人、飲み会で使い古された言葉なのに、一つひとつが喉につっかえて出てこない。

結局、私はお菓子作りが好きって答えた。

でも、他の保護者と答えを共有して、好きなこと=旅行、特技=アイドルのダンスの完コピ、と言われるうちに、「あー、あるあるあるある。私もそれが好きだった」という感情が沸き上がった。過去の私を思い出す作業だ。そんな作業は、人生で初めてだった。

初対面の私たち。お互い探り探りの会話だったけど、自分について考えるのは、とても久しぶり。児童館の職員があちこち行く子どもたちを見守ってくれているから、少しホッとできる時間。

ちなみに、「宝物」は、「子ども」と「家族」で一致していた。「ああ、私たち、親になったんだね」「だね~」と労わりあった。

スリーコインズでボールプールを買った。子のお気に入りになった


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