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日記「散文詩は歩行、改行詩はダンス」

「散文詩は歩行、改行詩はダンス」

そんな言葉を聞いたことがある。この言葉を聞いた時に真っ先に思ったのが、私が愛してやまない石松佳さんの詩集「針葉樹林」散文詩と改行詩が巧みに並べられている。その使い分けはため息が出るほどにすごいのだ。

詩歴5年半の私だが当初は散文詩と改行詩の違いもよくわからず、散文詩を読むと「これは詩なのか?」と疑問に思ったものだ。学校の教科書で習うような詩は、谷川俊太郎さんの短い改行詩だったからかもしれない。だからかずっと改行詩を書いてきてやっぱりこれが詩だよねって思っていた。

ここ1年くらいはすっかり散文詩派になりつつある。詩を書く前からブログなどで日記やエッセイ的なものを書いていたので、つらつら書くのは苦ではない。散文詩はそれなりに多くの言葉を使えるし、あれ? 最近、散文詩に逃げてない? と思うこともしばしば。散文詩を書くようになって改行詩の書き方を忘れてしまった。

削って削って言葉を厳選し、改行のタイミングを伺い、行空けにも気を使う。句読点の使い方や改行で強調を明らかにしてみる。散文的なものをなんとなく改行にしたところで改行詩は成り立たない。ふむ。そこで刺さった言葉が「改行詩はダンス」なんて言い得て妙だ。そうだ踊るのだ。

ダンス・ダンス・ダンス (村上春樹の小説より)

言葉を踊らす程の技量はないけれど散文詩にどっぷり浸かっている今こそ、改行詩の良さを改めて考えてみたい。

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