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教場 / 警察官になったやさしいヒト

Tverでドラマ『教場』を観た。

思い出した。かつて一緒に仕事をしていたやさしい男の子を。カレは中途採用だった。志望動機は「誰かの役に立ちたい」だった。まっすぐな目でそういっていた。そんなやさしい男の子は、実は警察官を目指していた。

採用試験で落ちた。理由は身体検査(だったとおもう)で左右の足の太さが違っていたから、らしい。原因は数年前のケガ、骨折だった。

そんなことで!!!やっぱ厳しい世界だね。と思った。

思った。という、フリをしただけだったのかもしれない。その左右の違いにどれほどの重みがあるかわかっていなかった。


『教場』を観た。


誰かの役に立ちたいと、まっすぐな目でそういったやさしい男の子を思い出した。そして、左右の違いの重さを知った。

どんな仕事にも重みはある。責任もある。やりがいもある。もちろん、ダレかの役に立っている。

工場の爆発に巻き込まれ帰らぬ人となった消防士さんを知っている。工場現場での不慮の事故で助からなかった人も知っている。資金繰りがうまくいかず生きることをあきらめた人もいた。


どんな職業も命がけなのだ。

守る。それは、ダレかを守ることだけではない。ルールを守る。手順を守る。法律を守る。それもマモル、ということ。誰かがルールを守らなかったから火災が起きることがある。誰かが手順を守らなかったから事故が起きることもある。法律を守っていないから苦しむ人もいる。

守る。職業の重みを忘れてはいけないなとおもう。「国民のみなさんの税金でーーー」というコトバを引き合いに出されてしまう職業がある。それを簡単に言えてしまうのは、言わせるほうに何かがあるのか?言うほうに何かあるのか?


バスの運転手も病院の受付もスーバーのレジ作業も、みんなダレかの何かを担っている。

うまく言えないけれど。ルールや手順といった決まりごとを守り、そばにいる人を守る。それだけでうまくいくことってたくさんある。守る。その大切さを忘れてはいけないとおもう。守る職業のヒトたちが安全に過ごせるように。


誰かの役に立ちたいと言ったまっすぐな目をもつやさしい男の子。カレは警察官になりました。

守る職業のヒトたちが安全に仕事ができるような世界であってほしいな、とおもう


◻︎守ることも守られることも簡単なことではないです、ね。教えることも教わることも容易いことではないです。いつまでたっても不完全なワタシたち。だから、重みを忘れないようにしたいです。教わることの懐かしさを思い出しました。見出し画像はそんな懐かしさの『画』をえらびました

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