見出し画像

本当の優しさってなんなんだろう、てことを実はずっと考えていたらしい

昨日の記事を書いたあとに、私の文章力で伝えたいニュアンスは伝わったのだろうか…と、ぼんやり考えていました。

そうしていろんなことを考えるうち、高校時代のある授業のことを思い出しました。

高校のときの倫理の授業の先生が素敵な人でした。
授業の最初に必ず、みんなの考えていることを提出し、それを先生が読み上げる時間がありました。
完全無記名で、今感じているモヤモヤとか悩み、気づいたことなど、なんでもいい。
書きたくない日は書かなくてもよい、というものです。

特に深い話をするでもない高校時代。
そんなクラスメイトが考えている、無記名だからこそ吐露できる思いを聞けるのは、とても豊かな時間でした。

誰かはわからないけど、私と似たようなことで悩んでいる人がいる。
すごく共感できたり、気づきをもらえたり。
私はその時間が大好きでした。

あるとき、自分が抱えていた思いを提出しました。
「私はわりと、優しい人だと言われることがあります。だけど、それは本当の優しさではなくて、人に嫌われたくないからとか、良く思われたいからそうしているんじゃないかと思うことがあります。私はずるい人かもしれない。本当の優しさってどんなものなんだろう」
そんな内容でした。

先生は言いました。
「この人は、本当の優しさについて考え、人に本当に優しくできているのかが気になっている。この時点でこの人は、優しい人なんじゃないかと私は思う。優しさについて考え続けていくことがいいんじゃないか」

私は、許されたような気持ちになりました。
とても温かく、嬉しかった。

昨日の記事で気にしていたことは、結局このときの自分と同じでした。(進歩がないということ?)
いやいや、先生の言うとおり、今も本当の優しさとはなんであるかを、いろんな角度から考え続けているのかもしれません。

考えがいのある、素敵なテーマです。
完璧な答えは出なくてもいいのかもしれない。
その状況や相手により、毎回変わるものだから。

この記事が参加している募集

#忘れられない先生

4,599件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?