「トウモコロシ」って言うのはメイちゃんとうちの子だけじゃないの?
先日母との会話で聞いた話。
最近テレビで放映していた『となりのトトロ』を見たらしいのですが。
かなり久しぶりに見て今さら気づいたんだけど、メイちゃんがトウモロコシのことを「トウモコロシ」と言っていた、というのです。
なにやら少し興奮した様子。
保育士として私は答えました。
あれ可愛いよね、言い間違いあるあるだね。
すると母は「あれって…あるあるなの?」と少しがっかりしている。
なんだなんだどうしたの、と聞いてみると。
子どもの頃の私が、そのまま「トウモコロシ」と言っていたのだそう。
だから母は、うちの娘はトトロの映画より先に「トウモコロシ」と言ってた!センスあり!!と、内心喜んだらしいのです。
「なんだ、子どもあるあるなのね…うちの娘はすごいって思ったんだけどなぁ」
思いっきり苦笑いする母を見て、知らずにズバッと真実を伝えてしまったと、ほんのりとした後悔の念を抱く私。
と同時に、幼児の頃の私を思い出しながらすごい娘だと喜んでくれた事実に、たまらない気持ちになりました。
40代になっても、娘は娘ってことだよね…
愛してくれて、本当にありがたい思いです。
それにしても、私も『となりのトトロ』を録画して見たのですが、大人になってから見るとまた格別ですね。
小児科病棟で働いていたときに、入院中のお子さんが持ち込んだDVDを一緒に見ることは何度もあったのだけど、いつも全部を見ることはできなかったのです。
だいたい、メイちゃんがトトロと出会う辺りで他のところに行かなきゃならなくなるんだな。
だから久しぶりに後半をちゃんと見て、なんかわからないけどずいぶん泣きました。
コマに乗ったトトロにつかまって空を飛んでいくところとかさ。
ネコバスが飛んできてサツキちゃんを乗せて行き先を「めい」にする辺りからラストまではずっと泣いてた。
なんなんですかね、この気持ちは?
トトロに会える子どものときは、もう自分には決して帰ってこないというのが実は悲しいのか。
この優しい世界に心が洗われて、余計なものが涙になって排出されたのか。
理由はわからないままですが、とにかく良かった。
大好き。
そして『耳をすませば』の録画を忘れたことに気づいてがっかりしたのです。
あぁ………
余談ですが。
保育士になって、実際に子どもが「トウモコロシ」と発音するのを耳にしたときは
「ほんとに言うんだ……!」
と、密かにかなり嬉しかったのですが。
最近関わるお子さんはだいたいトウモロコシのことを「コーン」と言います。
最近はそうなの?
聞きたかったわ、「トウモコロシ」。
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