【保育の場から】納得したの?
ときどき一時保育室にやってくる1歳後半のお子さんの話。
しっかり自己主張するタイプ。
自分が使っているものが取られそうな気配を感じると、なにか一生懸命しゃべって怒りを表明します。
(ちょっと何言ってるかわからないことも多いが)
あるとき。
0歳さんがハイハイをして、みんなが遊んでいる場を見に近づいてきました。
興味のあるものに手を伸ばす0歳さん。
そこで1歳後半さんのレーダーが過敏に反応。
ギャーギャーと、手に持った木製の玩具を振り回しながら0歳さんに怒りをぶつけようとします。
そこで、固いものを顔の近くで振り回さないように注意。
すると、1歳後半さんはもっと怒った顔で私の顔の前に手のひらを見せて私を制止しようとします。
どうやら……このテーブルのうえは自分が使っているものなんだから!と主張している模様。
そこで本人に説明しました。
私が話しているのは、赤ちゃんの近くでおもちゃを振り回さないでということ。
おもちゃがぶつかると危ない、痛い。
テーブルのうえのものをあなたが使っているのは知っている。
赤ちゃんが取らないように私が見ているから、座って遊んでください。
話している間、うつむいて不満そうな顔ながら真剣に聞いて考えている様子。
さぁ、お椅子にどうぞ。
私が椅子を示すと、不満そうな顔ながら
「…はぁい」
と、すんなりと座りました。
本人なりに、話をちゃんと聞いてなんか納得したんだなぁ…と感心しました。
その2分後くらいには、「できたよ」と満面の笑みでお料理を運んできてくれました。
気持ちの切り替えが早いのは素晴らしいことで。
小さい人だから話してもどうせわからない、じゃなくて。
なるべく平易にどうしたら伝わるかを考えながら、伝えることを諦めずにいよう。
あらためて、そう心に誓った出来事になりました。
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