![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52071100/rectangle_large_type_2_2e0b382e3d4c1d144c231ad1297030a0.png?width=800)
旅先では「迷子」になった方が、絶対にいい。
僕は「迷子のプロフェショナル」だ。
たぶん僕は、一般的な人よりも「迷子」を多く経験していると思う。
また、「迷子」というモノに魅力を感じているひとりである。
僕の迷子経験は、ほとんどが "旅先" にある。
僕は、18歳で単身ニューヨークへ、19歳でアメリカを横断し、20歳で世界一周の旅へ。
約35ヵ国をわたり、約11,000km (およそ地球一周の4分の1) をヒッチハイクで移動しながら、約80世帯に方々のお家に泊めてもらった。
そんな旅の中では、数えきれないほど「迷子」になった。
今回は、そんな僕が思う「旅先で迷子になった方がいい論」について述べたいと思う。
本論では「迷子のなり方」「迷子の楽しみ方」「迷子が生みだすモノ」の三部構成でお届けしようと思う。
※もっと迷子になってる方がいたら、すみません。
迷子のなり方
まず「迷子になった方がいい論」を述べるにあたって、「迷子」にならなきゃいけない。
たったのツーステップで、簡単に「迷子」になれる。
① Google map はなるべく見ない。
旅先では、基本的にマップを見ないでほしい。
具体的なルートや、所要時間が分かり切ってしまうと、プレッシャーや焦りを感じてしまうからだ。
もし確認するならば、"だいたい" にしよう。
方角、中継する町の名前、目的地の名前、を覚えるくらいだ。
② 迷子らしく振舞う。
まずは、あなたの顔の筋肉に集中してほしい。
①眉尻を下げる
②目を細め
③口角を下げる
④あたりをキョロキョロする
これで「迷子」の完成だ。
「迷子」の楽しみ方
「迷子の準備ができた!」という人「、「迷子」を楽しむ、3つの鉄則をお伝えする。
① 「予定通りにはいかない」を理解する。
旅先というのは「想定外」が起こるモノだ。
特に「迷子」になると、「想定外」しかない。
・目的地に着けなかった
・予定してた到着時刻を過ぎてしまった
・予定とは違う場所に来てしまった
こんな「想定外」が、畳みかけてくる。だからこそ、まずは「予定通りにいかない」ということを理解し、肝に銘じてほしい。
② 「想定外」に身をゆだねる。
基本的に「想定外」というのは、"ネガティブ要素" が強い。精神にプレッシャーやストレスを感じさせるモノであるからだ。
しかし、いちいち「旅先の想定外」にストレスを感じていたら、楽しむことなんてできるだろうか。
だから、「予定通りじゃない」や「思ってたのと違う」という感情には、サヨナラを告げよう。
あまり深く考えず「なるようになるだろう精神」で身を委ねてみてほしい。
① 人に道を尋ねる。
最後は、マインドではなく、実践的なことである。
「迷子」は、誰かに道を尋ねるところから「物語」が始まる。
しかし、意外とここのハードルが高い。
だが、少しばかり勇気をふり絞って「ここに行きたいんです!」や「この辺にいい場所ないですか?」と言ってみよう。
※「いきなりは声をかけるのは、少し勇気がでない」。そんな方におススメなのは、「店員さんに尋ねてみる」だ。
スーパーのおばちゃん、飲食店のお兄さん、などなにかを買ったついでに尋ねてみよう。それを繰り返して、「尋ねる」ハードルをクリアしよう。
「迷子」が生みだすモノ
「迷子を楽しむ準備ができた!」という人へ、
最後に「迷子になると何が得られるのか」「どんないいことがあるのか」というメリットについてお伝えする。
大きく3つである。
① 運命的な出会いが増える。
「迷子」は、色んな出会いを生みだしてくれる。
人に道を尋ねることも出会いであり、誰かが声をかけてくれる出会いもある。そして、ここでの最大のポイントが、道を尋ねた相手が誰かと繋いでくれる「橋渡し」がたくさんあるということだ。
ひとつの出会いをきっかけに、
たくさんの出会いが生まれるのだ。
(例)僕は、タイで道を尋ねたことをきっかけに、タイの大御所女性シンガー Jennifer Kim(日本でいう"和田アキ子"レベル) とサシでご飯を食べることとなった。
② 思いもよらない絶景や魅力に出会える。
もし尋ねた相手が、地元の人=「その町のプロ」の場合、本当の「絶景」や「魅力」を知っている。
そういう人たちは、観光地化されてしまった「絶景」や、ブログ記事に載っているような旅行者向けの「レストラン」ではない、
現地の人が愛す「秘境」や、地元民の並ぶ「ローカル店」を教えてくれることが多い。
もしあなたの本質的な目的が、「有名なインスタ映えスポット」に行きたいのではなく、「本当にその町を楽しみたい」のであれば、地元の人を信じて任せてみて欲しい。
きっと自分ひとりでは辿り着けなかったような、素敵なところに出会うことができる。
③”未知の自分”に出会える。
「想定外」というのは、"自分で判断する領域の外側" へ連れ出してくれる。
自分では決して選択しなかったであろう場所や行き先、食べ物に出会える。そこには「自分ってこんなのも好きなんだ」とか「これ意外と好きな味だ」など、"自分の知らない自分" が隠れていたりする。
また、ひとりの人との出会いや受け入れてくれた人々によって、自分の価値観を左右したり、人生に大きな影響を与えたりすることもある。
旅先での体験は、きっと「未知の自分」を教えてくれる。
最後に
僕は、あらかじめ決まっていた「フィクション作品」のような旅もいいと思います。
しかし、やっぱり、想定外や出会いで溢れる「ノンフィクション作品」のっような旅の方がいいと思います。
「旅先で起こる全ての”想定外”を、心で楽しむ。」
旅の本当の楽しさは、「迷子」の先にこそあるのかもしれません。
“Shall we “MAIGO”?”