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「巨人」のお仕事 「和田誠展」

今日は今年最後の資格試験の後、
今日が最終日の「和田誠展」を見に
東京オペラシティアートギャラリーに
行ってきました。

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最近はメジャーな展覧会は
日時指定のチケットを事前に
購入しないといけないことが多いのですが、
この展覧会はなぜか
日時指定ではありませんでした。

つまり、
最終日でも当日券を購入して見ることが可能、
だったのです。

「でも、最終日の日曜日の午後なんて、
混んでるに決まってるよな・・・」
と思いつつ足を運ぶと、
びっくりするような長蛇の列。

比較的スムーズに列が進んだほうだと思いますが、
それでも1時間くらい並びました。
(並ぶのが建物の中で、本当によかった!)

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ちなみに、あなたは和田誠さんというと、
何を連想しますか?

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わたしは和田さんが表紙や挿絵を書いた
谷川俊太郎さん訳の
「マザー・グース」
の文庫本を持っていたので、
その印象も強かったですし、

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映画関係の著書や
著名人の似顔絵やポスターなども
印象に残っていました。

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でも、それ以外にも、
「あれも和田さんの作品だったんだ!」
「こんなお仕事もされていたんだ!」
という作品も多く、本当にびっくりしました。

例えば、
タバコの「ハイライト」のパッケージ。

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黒柳徹子さんの
「窓ぎわのトットちゃん」
の装丁。
(表紙絵はいわさきちひろさんの絵でしたが、
装丁は和田さんだったのです)

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北海道民なら必ず目にしている
「ホクレン」
のあのマーク。

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会場内は写真撮影OK(SNSへの掲載も)
だったので、
たくさんの人たちが懐かしいポスターや
上手に特徴をつかんだ似顔絵、
「週刊文春」の表紙など、
次々と写真を撮っていました。

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週刊文春の表紙のお仕事だけでも
40年続けていらしたということに
びっくりしますが、
絵本、ショー演出、作曲、映画監督などなど、
まさに「巨人」と呼びたくなるような
幅広いお仕事ぶりに圧倒されました。

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2019年10月に83歳で亡くなる前の
2018-2019年の間は
「体調を崩して仕事を控えた」
とのことですが、それでも亡くなる年までお仕事を続け、
DREAMS COME TRUEのCDジャケット
「あなたとトゥラッタッタ」
を書き下ろしていらした、とのこと。

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すごいなあ。
本当にすごいなあ。

マザーグースの世界を和紙に墨と筆で書いて
額装した作品も斬新で面白いなあ、
と思いましたし、

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愛猫シジミちゃんを描いた絵本
「ねこのシジミ」
も読みたくなりました。

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ひときわ「おお!」と思ったのは
海外の映画スターも含む著名人の肖像画集
「和田誠肖像画集PEOPLE」(1973年)
にまつわるエピソード。

この本で描いた相手に会う時には
和田さんはこの本を持参して
そのお相手にサインをもらっていたとのこと。

「相手は喜んでサインをしたが、
マレーネ・ディートリッヒには
「THAT IS NOT ME!(そんなの私じゃないわよ!)」
と大文字で書かれた、
というエピソードとともに
そのサイン付きのページを開いたこの本が
展示されていました。

(生前のマレーネ・ディートリッヒに
会えたこと自体もすごいことですよね)

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展覧会を見終わってグッズを買うにも
また行列でしたが、
その時になってもまだ入場を待つ人たちの列は
わたしが最後尾についた時と
変わらないくらいの長蛇の列。

それだけファンが多いのも納得いたしました。

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自宅に戻って空を見上げると、
今年最後の満月。

「コールドムーン」の名前の通り、
冬の夜空に冴え冴えと輝いていました🌕

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あなたのお住いの地域でも、
今夜の満月は輝いているでしょうか?

今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

*投稿後、寝る前にラジオをつけると、
たまたま和田明日香さん
(和田誠さんの次男、和田率さんの妻。
食育インストラクター、モデルでもあります)
がNHK-FMの
「眠れない貴女へ」
のパーソナリティとしてお話されていました。

その中で、
「先日、夫がお父さん(和田誠さん)の
荷物の整理をしていて、
自分の子供の頃の絵を見つけて
持ち帰ってきた。

その絵はきちんと額に入れられていて、
『お父さん、どうしてこんな絵をとっておいたのかな』
と夫は嬉しそうだった」
とのこと。

和田誠さんの息子さんへの愛の伝わる
エピソードに、眠る前にあたたかい気持ちになりました。

ちなみに、和田誠さんの奥様は
平野レミさん、
長男はバンドTRICERATOPSのボーカル・ギター、和田唱さん、
その奥様は女優の上野樹里さん。

みなさん、ご活躍ですよね✨

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