櫻木 由紀 Yuki Sakuragi

翻訳(英語)。 北海道出身。 これまでに14冊の電子書籍をAmazonで出版。 最新刊…

櫻木 由紀 Yuki Sakuragi

翻訳(英語)。 北海道出身。 これまでに14冊の電子書籍をAmazonで出版。 最新刊「1997~英国で1年暮らしてみれば~Vol.6」https://amzn.to/3bWGwYZ Amazon著書ページhttp://amzn.to/391NWrM

マガジン

  • ¡Hablamos Español! スペイン語で話そう!

    日本の行事や旅行スポットなどについて、スペイン語と日本語でお話ししていきます。

  • ¡Cultura japonesa en español!

    現役翻訳者が日本文化をスペイン語で紹介する記事を集めたマガジンです(毎回ではありませんが、英語での翻訳も掲載していることもあります)。日本文化をスペイン語圏からのゲストに紹介したい方、スペイン語圏の方との雑談に困った方、ぜひ利用してみてくださいね。

  • Español sobre el coronavirus

    コロナウィルスコロナウィルス関連のスペイン語情報の翻訳です。

  • ¡Hablamos de Hokkaido!

    「スペイン語で北海道のことを話そう!」北海道出身の現役翻訳者が、北海道のことを英語ではなく、スペイン語で話したい!北海道の文化や観光、美味しいものの情報をスペイン語で紹介しています。

  • Once-in-a-life-time 旅の思い出

最近の記事

数年ぶりの旅行は、2人で一緒に。

ここ数年、旅行らしい旅行をしてこなかった。 したくないわけではなかったが、親が高齢になってくると、旅行できる日があったら自動的に実家に帰ることを選んでいた。 実家は札幌にあるが、帰省すると実家の家事もある。 わたしの帰省はいつも老々介護をしていた母を少しでも休ませることが主目的だったので、札幌でもほぼ実家周辺で過ごした。 だから、札幌のおしゃれなカフェとか、最新スポットなんて全く行っていない。 でも、今年母を亡くしてみて、それで良かったのだと思っている。 特別なことを

    • 疲れて帰った日に。

      特に大変なことではなくても、ちょっとがっかりすることや疲れてしまうことが重なることがある。 買おうと思って出かけたお店で、もうその商品の取り扱いがないと分かった時。 電車が遅れていた時。 たまたま夫の方が帰りが早くて、帰って休む間もなくご飯支度が待っている時。 どうしても帰り道に買って行かなくてはならないものがある時。 帰宅後にどうしてもしなくてはいけないことがある時。 つい先日も、そんな日があった。 わたしは本当に疲れ果てると、足元がふらつく。 口をきくのが辛くなって

      • まさかの熱中症に。

        残暑厳しい今日この頃ですが、先日、就寝中に熱中症になってしまいました。 「自宅でも熱中症になる」 「眠っているうちに熱中症になる」 とはよく聞きますが、まさか自分がその状況になるとは。 先週の土曜日の夜、窓を開けて寝ていたのですが、深夜に目が覚めた時に風が強くて寒く感じ、窓を閉めて眠りました。 半ば寝ぼけていたので、 「窓を閉めるからエアコンをつけよう」 などとは考えなかったのです。 また、喉が渇いていたのに、水を取りに行くのも億劫でそのまま眠ってしまいました。 そ

        • 実家の形が変わった日(3) 母に会いに行く。

          本当なら病人には自分のことだけを考えて欲しいが、わたしの母の場合はそれができなかった。 わたしの父は脳梗塞を2回経験しており、2回目の後は後遺症で右半身不随になった。母はまさに老老介護で自宅で父の介護をしていたのだ。 実家には兄が同居してはいたけれど、勤めているのでいつも家にいるわけではない。また、札幌市内に住む妹も休みの日はほぼ実家で両親の通院や買い物に付き合ってくれていたが、フルタイムで、しかもかなりの変則シフト勤務で、いつも実家に来られるわけではない。 だから、母

        数年ぶりの旅行は、2人で一緒に。

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        記事

          実家の形が変わった日(2) カチカチ言う奥歯を噛み締める。

          母が妹と一緒に大きな病院に検査をしに行った日の夜。 わざと明るめの声で、 「今日の検査、どうだった?」 と聞いてみた。 母は、わたしの電話の前にも何人かと電話で話していたらしい。 初めて話すにしては、かなり落ち着いていた。 「お姉ちゃん、びっくりしないでね」 何かあったな、と思った。 何か、とんでもないことが。 「私、すい臓がんだって。 病巣が7つあって、胃にも肝臓にも転移してるって。 もう手術もできないんだって。」 すい臓がん。 それは母の症状を聞いてわたしが

          実家の形が変わった日(2) カチカチ言う奥歯を噛み締める。

          新しい家族

          昨日は夫の実家へ。 入籍した日、義母には電話で報告してはいたのですが、やはりきちんとご挨拶したかったのです。 初めて義父のお墓参りをさせていただき、お昼には暑い中、義母が天ぷらを揚げてくれ、出来立ての天ぷらそばをいただきました。 わたしの母もわたしが帰省した時はよくうどんやそうめんを茹でてくれたものです。 天ぷらも上手でした。 義母の揚げたての天ぷらをいただきながら母の手料理を思い出し、夫もこうして心のこもった義母の手料理で大きくなったのだなあとしみじみ感じました。

          プラネタリウムでベートーヴェンを「LIVE in the Dark -CLASSIC-」

          東京都内に数箇所あるコニカミノルタのプラネタリウムでは純粋に星空を楽しむものから 映像とアロマでリラックスするものまで 様々なプログラムが上映されています。 わたしが好きなのは 「LIVE in the Dark -CLASSIC-」。 プラネタリウムの映像を見ながら、 クラシックの生演奏を楽しめるプログラムです。 それぞれの曲についての説明も投影され、 クラシック初心者も楽しめるように 作られています。 以前ショパンのプログラムを見た時、 映像と音楽の取り合わせがと

          プラネタリウムでベートーヴェンを「LIVE in the Dark -CLASSIC-」

          入籍しました。

          3つの吉日が重なった7月29日、入籍しました。 お互いの家族の後押しもあり、5月に亡くなった母も、強く望んでくれていたことでした。 当初は入籍という形にこだわらなくても良いかと考えていました。 彼が思いがけない病で年明けに手術を受けたこともあり、しばらくは体力の回復にも時間がかかり、体調を整えることが第一優先でしたから。 お互いの家族に挨拶に行くことも先送りになっていました。 わたし自身も年明けからしばらくは体調不良に悩まされていました。 春になり、お互いの体調も

          亡き猫と母を思って 仁尾智「また猫と 猫の挽歌集」

          今年の5月に楽しみに購入したのに、なかなか手を付けられなかった本があります。 猫歌人、仁尾智さんの「また猫と 猫の挽歌集」です。 昨年の春に実家の猫、とらが亡くなり、とらを溺愛していた母も今年の5月に亡くなりました。 6月になってようやくこの本が読めるようになった時、とらのことを思い出しつつ、「猫」の文字を「母」と読み替えると、それはそのまま今の自分の気持ちなのでした。 「亡き猫を思った顔がほころんでさびしさはいとおしさに孵る」 「老猫と居て代り映えしない日が当たり前で

          亡き猫と母を思って 仁尾智「また猫と 猫の挽歌集」

          大切な家族を亡くすという経験

          4月18日から5月24日までという 40日たらずの間に、わたしの家族は形を変えました。 4月のある日曜日の夜、いつものように実家に電話すると、母が 「3月から体調が悪いので、病院に行くことにした」 というのです。 どきりとしながらどんな症状か聞いてみると、どうにも気になる内容で。 電話を切った後、母から聞いた症状を検索すると、出てきたのは信じたくない病名でした。 「素人が勝手な判断をしちゃいけない、まだきちんと検査を受けたわけじゃないんだから」 と自分に言い聞かせて母

          大切な家族を亡くすという経験

          実家の形が変わった日(1) おへその上のしこり

          札幌の実家の母は83才。 2度目の脳梗塞の後、右半身付随になった父を自宅で介護しながら、同居する兄のお弁当を作り、家事一般を1人でやってきた。 妹は札幌市内に住んでいるが、実家からは対角線の反対側。 車でも1時間はかかる距離だ。 尋常じゃないストレスがかかる仕事をしているというのに、妹は休みはほぼ全て実家の両親ために使ってくれている。 実家の買い物。 両親の通院。 年に数回、母が自分のために外出するためのお留守番(右半身不随の父を長時間1人にすることはできないのだ)。

          実家の形が変わった日(1) おへその上のしこり

          圧巻!文京つつじまつり@根津神社

          先日、 「根津神社のつつじが見頃らしいよ」 と誘っていただき、根津神社へ。 根津神社ではちょうど「文京つつじまつり」を開催中。 つつじ苑の入り口前には老若男女の大行列。 海外の方もかなり多くて、アジア、欧米、南米?と聞こえてくる言葉も様々。 でも、列が前に進むに連れて、その理由がわかりました。 遠くからでもはっきりわかる、こんもりと見事なつつじたち! なんでもこの場所にはかつて甲府宰相徳川綱重の下屋敷があり、彼がつつじを植えたのがこのつつじ苑の始まりだったとか。

          圧巻!文京つつじまつり@根津神社

          桜が散っても、あの桜も楽しめる絵画展

          先日、四季の花を楽しめる絵画展に行ってきました。 山種美術館で開催中の 「花・flower・華2024-奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら-」 は、タイトル通り、四季の花々を楽しめる絵画展。 ポスターやちらしにも使われている奥村土牛の「醍醐」は、今回の展覧会の目玉作品の一つ。 (今回の展覧会ではこの作品のみ撮影可能でした) あたたかな春の光を浴びた柔らかな色合いの桜は、「醍醐の桜」で有名な京都の醍醐寺の「太閤しだれ桜」がモデルです。 この美術館の入り口

          桜が散っても、あの桜も楽しめる絵画展

          絵画で楽しむお花見@中目黒・郷さくら美術館

          今年の東京は桜の開花が遅れていて、週末の井の頭公園でも 「この週末にはお花見できるだろう」 と準備をしていたらしき人たちが花がないまま宴会をしている姿も見かけました。   わたしは今年の誕生日当日の今日(3月25日)は仕事だったので、昨日中目黒にお花見へ。   と言っても、桜の名所の中目黒でもまだ桜は咲いておらず、わたしが見に行ったのは絵画の桜でした🌸 中目黒には「郷さくら美術館」という美術館があり、桜と関係のない企画展の時でも、必ず桜の絵を見られる展示も同時に行われます。

          絵画で楽しむお花見@中目黒・郷さくら美術館

          雛人形と、曜変天目と。「岩﨑家のお雛さま」静嘉堂@丸の内

          今の住まいには雛人形はないけれど、3月になるとやはりおひなさまを愛でたくなるもの。 今年のひなまつりは、以前から行ってみたかった静嘉堂@丸の内の「岩﨑家のお雛さま」展へ。 (写真は展覧会ちらしと撮影OKの展示の写真です) 「岩﨑家のお雛さま」というのは三菱第4代社長・岩﨑小彌太が孝子夫人のために京都の丸平大木人形店(丸平)で誂えた雛人形を中心とする展示だから。 岩﨑小彌太家の客間を飾っていたこの雛人形、ずっと岩﨑家で管理されていたものかと思いきや、戦後一度散逸した後、

          雛人形と、曜変天目と。「岩﨑家のお雛さま」静嘉堂@丸の内

          とうとうデビュー?

          30才で関西に引っ越すまで北海道に住んでいたから、若い頃は花粉症なんて全くの他人事だった。 でも、年と共に、 「おや、これはもしかして」 と思うことが増えた。 そう感じつつも、認めたくない自分もいて、これまで病院で検査したことはなかった。 でも、年明けから何かと身体の不調を感じ、鼻の違和感もひと月続いていることに気づき、とうとう重い腰を上げた。 耳鼻科で診てもらうと、鼻の中はやはり炎症を起こしていて、薬を出してもらうことに。 その他のあれこれの症状も話し、花粉やハウ

          とうとうデビュー?