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自分のためにも、大切な人のためにも、忙しすぎてはいけない理由

自分のためにも、大切な人のためにも、忙しすぎてはいけない理由

わたしは疲れている時は長い小説などが読めず、通勤時も歌集や詩集を読むことが
多くなります。

書店に行っても歌集や詩集のコーナーを覗くことが増えたのですが、
吉祥寺の行きつけの新・古書店「百年」で若松英輔さんの詩集「幸福論」に出会いました。

手に取ったのは「幸福論」というタイトルととても美しい装丁に
惹かれたからだったのですが、ぱらぱらとめくって読んでみると、
今の自分の心に染み入るような詩が並んでいました。

その一つが「多忙な人」でした。

「多忙な人

忙しすぎては いけない

大切な人に
会えなくなって
ひとりで困っているのを
見過ごしてしまう

忙しそうに していると
心を 開いてくれるはずの人が
いつの間にか
黙ってしまう

そんなことがあったら
どんなことを
成し遂げたとしても
虚しく感じるだろう

世の中が
仕事と呼ぶものに
心を
奪われては いけない」

本当にその通りだ、と思うのです。

自分のためにも、
自分が大切に思う人のためにも。

ちなみにこの本の美しい装丁はたくさんの美しい装丁を手がけられている
ブックデザイナーの名久井直子さん、校正は「文にあたる」の著者・牟田郁子さんが担当されていました。

美しい言葉の本を作るプロの方達が作った作品だったのですね。

また、この本に出会った「百年」にはすぐ近くに「一日」という姉妹店があります。

帰りにそちらものぞいてみると、お店の奥のガレージで書評家の豊崎由美さんの
蔵書セールが開催されていました。

書評家の方はお仕事柄、どんどん本がたまって行きそうですよね。

こうして古書店に引き取ってもらわなければ、文字通り、家が本で埋まりそうです。

もちろん、豊崎さんがお仕事で使われた本なので、カギ括弧や傍線など、
書き込みがある本も多いのですが、その事情も込みで投げ売りと言っていいお値段。

「豊崎さんが使った本だから、欲しい」
という方もいらっしゃるのかもしれませんね。

インターネットでの購入も便利で助かるのですが、 本屋さんでの本との出会いは、やはり嬉しいものですね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

*今日はわたしの住む三鷹市でも選挙の日。

三鷹市長選挙・三鷹市議会議員選挙、あわせて投票して参りました。

みんなが、平和に、健やかに、安心して暮らせる世の中でありますように、
と願いを込めて。

投票からの、プリン🍮


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