パナソニックも取り組む!「SDGs」ってなんのこと?その4
4回にわたって「SDGs」とその17のゴールについて
お話ししてきましたが、今回が最終回です。
では、「SDGs17のゴール」の最後の部分、
7−12の5つのゴールです。
13 Climate action 気候変動に具体的な対策を
Take urgent actions to combat climate change and its impacts
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。
*企業による取り組みの例
エアコンでおなじみの「ダイキン工業」は、
主力商品であるエアコンは、使用時のCO2排出量が特に大きいため、
省エネエアコンや低温暖化冷媒を用いたエアコンを
世界中で普及させることに注力。
2020年度に温室効果ガス排出量を6,000万t-CO2抑制という目標に対し、
2018年度には6,700万t-CO2抑制できたと試算。
14 Life below water 海の豊かさを守ろう
Conserve and sustainably use the oceans, seas and marine resources for sustainable development.
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する。
*企業による取り組みの例
「パナソニック」は約20年にわたり、
WWFジャパンとの協業を通じて「海の豊かさを守る」活動を継続。
2018年3月から本社を含む2拠点の社員食堂で
MSC及びASC認証を取得した持続可能な水産物
(サステナブル・シーフード)を
WWFジャパンやサプライヤー企業の協力を得て導入、
2020年に国内の全ての社員食堂での導入を目指す。
15 Life on land 陸の豊かさも守ろう
Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems, sustainably manage forests, combat desertification, and halt and reverse land degradation and halt biodiversity loss.
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、深林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
*企業による取り組みの例
「ヤシノミ洗剤」で有名な「サラヤ」が目指すのは
地球環境の保全および気候変動への対策と持続可能な原料調達の実現。
マレーシアのボルネオ島では生物多様性の保全に取り組み、
持続可能なパーム油を活用したRSPO認証製品の開発も推進。
エジプトでは砂漠の緑化についての研究を進めており、
乾燥地帯でも育つホホバの苗を植え、
その種子から高品質なホホバオイルを抽出して商品へ応用。
16 Peace and justice strong instructions 平和と公正をすべての人に
Promote peaceful and inclusive societies for sustainable development, provide access to justice for all and build effective, accountable and inclusive institutions at all levels.
持続可能な開発に向けて平和で包括的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包括的な制度を構築する。
*企業による取り組みの例
体温計などで有名な「オムロン」は
事業を支え、信頼を醸成する基盤として、
様々なテーマから構成される「オムロングループルール*」を策定。
変化する社会に対し、適切でスピーディーに対応し、
様々なリスクを統合的に管理していくため、
グローバル全拠点で浸透活動を推進。
17 Partnerships for the goals パートナーシップで目標を達成しよう。
Strengthen the means of implementation and realize the global partnership for sustainable development
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
*企業による取り組みの例
発達障害の方に特化した人材サービス事業や教育事業などを行う
「Kaien」は就業支援や学習支援の現場では、
常にご家族、医療機関、教育機関、行政、福祉、一般企業との連携により
サービスの改善を図り、セミナーや合同イベントなども企画。
また、パートナーシップ制度を設け、全国の企業・団体が
Kaienのノウハウを活用し、
ひとりでも多くの発達障害者が有意義な人生を送る一助となるよう、
サービスを展開。
ちなみに、一つの企業がSDGs17のゴールのうち、
それぞれ1つだけを選択しているわけではありません。
上記のKaienの場合、上記の17以外にも
1、3、4、5、8、9、16の取り組みも
行なっています。
例えば、「16 平和と公正をすべての人に」の取り組みとしては、
発達障害者が他人から配慮を受けつつも、
不要に支援者に依存したり管理されたりすることなく、
人生の局面で自己決断を下し自尊心を持って生きられること、
そして障害者自らが自分の権利を守るために
適切な主張ができるようになることについて、
当事者と支援者双方の意識啓発に取り組んでいます。
今回取り上げた5つのゴールもかなり包括的な内容ですが、
全体を見ても、SDGsが世界でこれだけの広がりを見せているのは、
開発途上国や一部の国・地域だけの問題だけではなく、
環境、働きがいや経済成長、平和まで、
世界中にとって重要な問題をカバーするものだからなのでしょうね。
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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