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『理解の6側面』

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ありがとうございます(ㅅ˙³˙)

・理解の6側面には何があるか?
・理解の6側面を意識することのメリットは?

今日はこの辺りを学びます。

「理解する」ってどういうこと?


「理解する」という現象を説明しろと言われたらどうしますか?
相手は小学生か中学生。好奇心旺盛で、濁した表現を嫌う子です。
ほとんどの人はできないと思います。

「理解する」という言葉を私たちは日常的に使いますが、理解に対する理解をあまりしていません。

今回は理解に関する考察の一つ、「理解の6側面」を紹介していきます。

すぐに役立つ内容ではないですが、知っておくと視点が増えるはずです。

理解の6側面とは?

「理解の6側面」はG. WigginsとJ. McTigheがその著書の中で示したものです。

彼らによれば、私たちが真に理解しているとき、次のようなことができます。

① 説明できる
② 解釈できる
③ 応用できる
④ パースペクティブを持てる
⑤ 共感できる
⑥ 自己認識を深められる

スッと頭に入ってくるものもあれば、ちょっとポカンとなってしまうものもあるでしょう。
順番に解説していきます。

理解の6側面を紹介

側面①説明

関係性に注目し、一般化・体系化された説明を行うことができる

キーワードは「関係性」です。

原因との関係性(Why So?)、結果との関係性(So What?)、方法との関係性(How?)など、ロジックを繋げられること。これが「説明」です。

側面②解釈

意味のある物語を語ることができる

端的に言えば「言い換え」です。
抽象的な理解を、自分のことや歴史的な逸話、作り話などで具体化します。

自分なりの意味を付け加えるプロセスです。
十分な理解ができていなければ、高いレベルの物語を構築することは難しくなります。

意外と見落とされがちな側面ですね。

学習者として高みに登るためには、自分の学んだものに自分で意味を付けることができなければなりません。

側面③応用

実際に、多様な文脈で活用できる

「理解できているなら実践できるはず」
練習通りできるだけではなく、新しい文脈に適用できてこその理解です。

側面④ パースペクティブ

批判的に複数の視点から考えられる

4つ目の側面は少し異質です。
「パースペクティブ」、つまり視点の話になります。

通常、私たちは一つの視点から学習を開始しますが、理解が深まるほど多くの視点を得ていかなければなりません。

原爆について理解したいのなら、その仕組みだけでなく、歴史的経緯や現在のディスカッション(それぞれの立場から)、学術的意義、自分が得ている利益など、多様な視点から考える必要があるのです。

「全体像を持つ」という風に言い換えられます。

側面⑤ 共感

経験し、関与し、知覚する

「パースペクティブ」はどっちかと言えば、無私の精神、自分がどこに立っているかを定めないものでした。
「共感」はひたすらに自分を考えます。

共感というと、他者に対する共感をイメージしますが、ここで言う共感は実際に自分で経験し、関わり、知覚することによって得られる洞察を意味しています。

難しいので「経験とそれに伴う感情が大事なんだ」と心に刻んでおきましょう。

側面⑥ 自己認識

メタ認知。

理解しようとしている自分に対する理解ですね。
何をどの程度理解できているのか、いないのか。

どのような理解の方法をとって、とらなかったのか。

その理解は自分のどのような性質を元にして生まれたものなのか。

自分に対する理解を深めることで、今後の理解力もレベルアップします。


ここまで6つの側面に分けて紹介してきましたが、実際にはこれらの側面は重なり合い、統合されています。完全に分断できるものではないことだけ、頭にメモしておきましょう。

理解について考えてみよう

理解の6側面。
① 説明できる
② 解釈できる
③ 応用できる
④ パースペクティブを持てる
⑤ 共感できる
⑥ 自己認識を深められる

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