180度変わった多拠点生活の楽しみ方
僕には家がない。
住民票と最低限の荷物を実家の大阪に置いておき、
月4.4万円で全国住み放題のサービス
ADDressを利用して、
全国170拠点を移動する多拠点生活暮らしをしている。
利用しはじめて1年半。
多拠点生活の楽しみ方は大きく変わった。
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その場所に行く理由は
”観たい”から”逢いたい”へ
多拠点生活をはじめて3ヶ月は
“観たい“”食べたい“”体験したい“が理由で
訪れる場所を決めていた。
といった感じ。
ただこれは3ヶ月で飽きることがわかった。
そして、こう変化している。
と。
人見知りで1人になることが好きなのに
ヒトが軸になっていった。
なんでだろうと考えてみると
答えはとてもシンプルだった。
自分の知らない価値観や生き方をするヒトに
ワクワクしている自分がいたからだった。
しかもこのヒトは
必ずしも会った事がある方とは限らない。
今はオンラインでいろんな方と繋がれる時代。
何かをきっかけにオンラインでご一緒したりすると
話がはずんだり、プロジェクトや仕事をすることになり
「今度遊びに行きます!」となることが多い。
あるいは、
のように、有難いことに
ヒトを繋いでくれる機会が増えた。
実際ADDressで白馬を訪れてから1年。
この1年間で6回訪れているが
白馬に住むミズトさんを起点に
白馬での友人や知り合いの数は
数十人単位と雪だるま式に増えている。
白馬ではもう孤独ではない。
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楽しみ方は”点”から”線”に
そしてオンライン・オフラインで繋がると
変化が楽しめるようになってきた。
藤屋食堂の康介くんがそうだ。
出会った当初は、
実家である藤屋食堂で働いていただけだった。
そこからオンラインでも繋がると
この1年でニューフジヤという自分のお店をもち、
最近は屋上でBBQが楽しめる店に変わったことが
リアルタイムでわかった。
ニューフジヤがオープンすると
白馬に行くきっかけになって遊びに行く。
BBQしながら白馬の山々が観れるとわかると
また行きたい理由になって白馬に行った。
現地での友達や知り合いの数が増えれば増えるほど
その土地への愛着が増していく。
そして自分にとって当たり前にできることが
地方だと重宝される事はよくある。
ちょっとしたことなのに感謝されて
より友達や地方の活動も応援したくなり、
関わりが濃くなっていく。
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誰かの“好き”が自分の“好き”に変わる
また各土地でいろんなヒトと繋がると
誰かの”好き”に触れる機会が自然と生まれる。
生まれて30年。
初めてトレランに出た。
「白馬でトレランとキャンプが楽しめるイベントあるんだけど出ない??」
きっかけは鎌倉に住む友達からの誘いだった。
山登りなんかしたこともないし
ランニングもしない。
なんなら一人だったら
「したい」と一切思わない人間だったけど参加した。
その友達が言うなら「面白そう!」と思ったし
誘われた時にちょうど出会っていた、
あるADDress会員が印象に残っていたからだ。
その会員は、
Seven Summitsを目指している30代の登山家。
といっても、昔から山登りをしていたわけではなく
僕の今の年齢である30歳の時に
友人から筑波山の山登りに誘われたのがきっかけだ。
人生なにがきっかけとなるかわからない。
やってみてから判断するのも良いんじゃないか。
そう思ってトレランの参加を決めた。
参加すると、自分の情けなさに心が折れそうになったが
トレランの最中での川ダイブ
自分と向き合える楽しさなどなど
体験しないと感じれない楽しさを知れた。
山登りやランニングも悪くないなと思えた。
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青木湖でのSUPやターザンロープもそうだった。
きっかけは小谷村に住む俊さんのインスタ。
「超、楽しいよ!今度一緒にやろうよ」
俊さんが目を輝かせながら話してくれると
「やりたいです!」しかない。
ターザンロープでバク宙はできなかったけど
最高に楽しかった。
鎌倉の友人や登山家の方、俊さんもそう
身近にいるヒトから話を聞くとやってみたくなる。
自分ひとりだと絶対にやりださないことでもだ。
そしてそういった食わず嫌い的なことは
やってみると意外に好きになり
自分の”好き”が増えていく。
日々の暮らしがアップデートされていく楽しさが
多拠点生活の1つの醍醐味かもしれない。
ヒトがきっかけとなり
住む場所・暮らし方の好みが変わっていく。
そんな多拠点生活が僕は好きだ。