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帰る時にはたくさん友達ができた、多拠点生活の話


現在、東京の品川駅構内にあるカフェ。

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これから3ヶ月ぶりに実家の大阪に帰るところ。
この期間、いろんなところで生活をした。

京都から始まり、

九条【京都】→福岡→宇城【熊本】→東京→
白馬【長野】→小布施【長野】→浅草【東京】→
二子玉川【東京】→小布施【長野】→白馬【長野】→
東神田【東京】→日本橋【東京】→用宗【静岡】→
蒲原【静岡】→用宗【静岡】→榛原【静岡】→
東京→武蔵新城【神奈川】


と3ヶ月間で19回移動して14拠点滞在。

ありがたいことに
仕事や取材、プロジェクトなど
目的あっての移動が大半だった。

この期間にもまた
多くの面白い出会いや話が聞け
思うこともあったのでnoteを書いている。




定住がない暮らし

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僕には家がない。

月4.4万円で全国住み放題のサービス
ADDressを使って、
多拠点生活の暮らしをしている。

What’s ADDress ??
月額4.4万円で全国の契約施設にどこでも住み放題のサービス。電気代やガス料金、水道代、ネット回線料金が含まれており、敷金・礼金・保証金などの初期費用も必要ない。
拠点は、東京・大阪・北海道や神奈川県の鎌倉、静岡県南伊豆、鳥取、徳島、大分……と全国各所に130か所以上展開していて、都内に拠点が用意されている。これら各拠点の個室を自由に利用することができる。

住民票と最低限の荷物を実家の大阪に置いておき、
衣替えを目的に、年に数回大阪に帰る。
それ以外は基本的にホッピング。

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拠点の数は130拠点を超える。
全国どこでも住めてしまう一方で
「14日ルール」という縛りがある。

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各拠点の滞在は、1ヶ月間で最大14日間まで。
つまり最大でも2週間ごとに移動する暮らしとなる。

そしてこの3ヶ月間は
いろいろな地方にて取材やお仕事の他、
様々なプロジェクトに携わるために移動していた。

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おためしナガノでお世話になったハウスホクサイ_塩澤さん

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※サウナ作りから繋がったハタラクリエイトの皆さん
 ニットと同業他社で社長同士のサウナ対談が実現

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※エクストリームワーケーション in 白馬



非日常はいずれ日常に変わる


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何で多拠点生活を続けるんですか?
移動ばかりの暮らしだと疲れませんか?
移動疲れで ”定住しよう” となりそうですけど

取材の合間に、ふと聞かれた。


確かにしんどい。


人よりもフットワークが軽い僕でも
重いスーツケースを押しながら移動している時、

「いったい自分は何をやっているんだ。」

そう思う時はよくある。

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「自分には居場所がないのかも。。」


定住をしているわけではなく
広く浅い付き合いが多いからこそ
アイデンティティが失われてるように
感じるときもある。

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多拠点生活を始めた当初、
移動ができる事自体が非日常だから
毎日が楽しかった。

ただ、非日常はいずれ日常に変わる。
移動する暮らしが普通になるから。

観光地を目的にする旅は3ヶ月で飽きる。
たとえ初めて行く場所であってもだ。

高級料理を毎日食べたら飽きるのと同じこと。




僕が多拠点生活を続ける理由


ではなんで続けているんだろう。

「普段の暮らしでは会えない人と出会えるから」
「そしてそこに友達がいるから」

理由はとてもシンプルだった。

ADDressでの暮らしは
同じ会員同士の交流だけではない。

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※静岡 用宗A邸
 家守の八木さん。エクストリームワーケーション部
 会って数回の関係なのにすごく打ち解けていた。

各拠点を管理する家守はもちろんのこと

ADDress会員や家守の家族
その土地に住む or 働く人
たまたま旅行で来ている人  などなど

いろんな人と直接会って話せる。

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※コクヨのTHE CAMPUS
 習志野 / 燕の家守・初めましての方と昼下がりに卓球

今回の移動では

・Seven Summitsを目指している登山家
・自分でリノベーションした宿を経営している同い年
・ジャイカで海外に行く予定が、コロナで行けず
日本各地をホッピングしている方
・定年退職後、拠点のDIYをして家守を楽しんでいる方
・家を引き払ってアドレスホッパーをしている会社員
・アメリカの証券取引所の仕事をしワイン作りをする方
・家守と学業を両立している大学生  などなど

良い意味で、多拠点生活している人は
それなりに普段出会わないような
考えや取り組みをもつ人が多い。

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学生から自分の祖父母に当たる年齢の人まで
さまざまな経験をしている人と話せた。

どこの拠点まわりましたか?
ADDressで誰と会いました??
この場所でおすすめのところありますか??

所属が同じであったり
共通点があらかじめわかっているからこそ
会話は弾みやすい。

住んでいる人と友達になることもあるし
会員や家守と友達になることもある。
あるいは友達の友達と仲良くなることだってある。

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※ 浅草A邸(Nui)
 Nuiメンバー・偶然滞在中の友達(Not ADDress)とその友達。ただその友達、実は僕が読もうとしていた本の著者だとわかり焦る(笑) 

ただ暮らしているだけなのに
いろんな拠点で友達が出来る。

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※静岡での取材後にて。
 たまたま滞在中の会員さんにもご協力いただけた。


一方で、その拠点に行って
初めて誰がいるかがわかるし
「はじめまして!」が多発して
不安になってしまうこともある。

「あっ、、、自分と合わないかも。。」
と思う人とも時に会うことがある。

その時は適当に話して
部屋に籠れば良い。

一緒に過ごせる期間も最大2週間と限られるので
自分に合わない人が居ても
「まぁそういう人いるよね。」と割り切れてしまう。
また別の拠点に移れば良い。

ただ、もちろん逆もあるわけで
「この人と出逢えて良かった」と思うことも多々ある。
だから「多拠点生活を続けたい」気持ちが上回る。

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※エクストリームワーケーションでの1コマ



移動の目的は ”場所” から ”人” へ


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多拠点生活を始めて1年。


“[場 所]を観る” から ”[◯◯さん]に会いに行く” へ


行った事がある場所はもちろんのこと
初めて行く場所でも、
移動の目的がこう変化している。

“また別の拠点であったらよろしくね!”
“また次会った時も呑もう!”



ADDressの中での合言葉になりつつある。

お互いどこにいるかわからないし
次会えるかどうかもわからないけど

僕らは次の拠点に行くとき
無意識に「バイバイ」を言わない。

多分心のどこかで
またどこかの拠点で会えるかも
と思っているから。

初対面同士以上、住民未満。

そんなゆるい繋がりが、
今の自分には心地よい。

次は誰と遇えるか楽しみだ。

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■ 多拠点暮らし ■

2020.02.15   好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする
2020.03.20   思うままに旅に出る理由
2020.07.01   自分の気持ちに寄り添う、心地よい暮らし
2020.08.12 新たな居場所に出会える暮らし
2021.04.06 帰る時にはたくさん友達ができた、多拠点生活の話
2021.07.20 180度変わった多拠点生活の楽しみ方
2021.12.12    未来は明るい。これからの多拠点生活
2022.03.08 多拠点生活をして3年目。2年前と過ごし方が大きく変わった話

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