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子どもは20000回質問する

我が家には、先日6歳になった息子と4歳の息子がおります。

どちらにも同じように関わり、同じように言葉をかけてきました。

でも、性格は全く違います。夢中になることは同じものもありますが、違うことの方が多いです。

兄弟でも大きく違うことを実感しますが、一つだけ大きく似ている部分があります。

それは、「知りたがり」なところです。

散歩中、外遊び中、家遊び中、テレビを見ながらなど、いつでも、どこでも、
「これは何?」「なんで?」「どうして?」と質問してきます。

昔読んだ本に、『子どもは20000万回質問する』と書かれているのを思い出します。

当時は「そんなに質問するの?」と思っていましたが、本当にたくさん質問してきますよね。

今日は、『好奇心』についての話をご紹介します。
最後に大人も気をつけなければいけないことをお伝えしますので、是非参考にしてみて下さい。

伸びる子の特徴に「好奇心」が関係!

幼い子に与えてあげると良いものとしてよく聞くのが、「図鑑」ですよね。

では、なぜ図鑑は効果的なものなのでしょうか?

当たり前ですが、図鑑を買うだけで好奇心旺盛になるわけではありません。

伸びる子の親は、「図鑑などを使って、子どもの好奇心を伸ばす」という役割を果たしていたのです。

簡単に説明すると、子どもが図鑑で得る「バーチャルな知識」と現実世界の「リアルな体験」とを、親が結びつけてあげるのです。

私の従兄弟は、電車が大好きです。図鑑に載っている電車の名前は、ほとんどわかってしまうほどです。
最初からこれだけ知っていたわけではありません。
親が休日になると、電車だけを見に他県まで遠出したり、博物館に行ったりと、現実世界と結びつけていたのです。

これによって従兄弟は、電車について「知ること」に喜びや楽しさを感じたのです。
それが強い脳への刺激となり、成長をもたらすのです。

従兄弟は今、医者をしています。イギリスに留学するなど、「知ること」への好奇心は、今も十分に力を発揮しているようです。

なぜ図鑑が良いのか?

本を読むときは、脳の中でも、「言語野」と呼ばれる部分が活性化します。

それに加え、図鑑には必ず画像(写真やイラスト)がありますから、図形認識や空間認知などを担う領域など、言語野以外の複数の脳の領域も同時に活性化できます。

脳の刺激という面だけで考えても、「図鑑は子どもの脳に効果的」であることがわかります。

ここにリアルな体験が加わると、さらに子どもの脳がたくさんの刺激を受けます。


先ほどの従兄弟の例でいえば、実際に電車に乗ることで、触覚が刺激されます。触覚を司るのは「頭頂葉」という部分です。

電車の走る音やブレーキ音を聞くことで、聴覚が刺激されます。聴覚は脳の「側頭葉」の部分。

電車内の匂いや電車が走っている場所の匂いなどにより、嗅覚が刺激。

実際に見たり乗ったりすることによる、満足感や達成感を感じることにより、脳のさらに広い領域が刺激されるのです。

好奇心を高める親の関わり方

2つほどご紹介します。

① 子どもの質問に親が頑張って答えない方が良い

子どもがたくさんの質問をしてくる中で、答えられるものやわからないものがあると思います。

全てに対して、答えを教えなくて良いのです。

「一緒に図鑑で調べてみよう」など、子どもと共に考えるスタンスを取ることも、とっても効果的です。

また、時間がない時もありますよね。

「今は忙しいから無理」ではなく、「図鑑で調べて、わかったらパパに教えてね」と伝えるのも良いです。

大事なのは、図鑑を見れば、新しいことがわかるんだ!ということを、子どもが身をもって体験することです。

② 親も図鑑が大好きだ!

子どもは、親がしていることや好きなことに興味を示します。

そして、真似て同じ行動をすることもたくさんあります。

それを上手に使い、親が背中で示してあげましょう。

少しずつかもしれませんが、できるだけその時間を取ることで、変化が生まれていきます。

好奇心が認知症も減らせる!?

どんな健康な人でも、歳をとれば脳は老化し、さまざまな能力が低下していきます。

しかし、幼い頃から好奇心が高い人ほど、脳の萎縮の速度が遅く、さまざまな能力が高い状態で保たれやすいのです。

それによって、歳をとってからも人生を楽しみやすいと言われています。

楽しんでいる(趣味に没頭するなど)人は、脳の萎縮が遅いため、認知症リスクを抑えることができるという研究結果まで出ています。

子どもだけでなく、大人にも重要な「好奇心」。他にも色々な方法があるでしょうから、今後も機会があれば発信していきますね。

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