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【うつ病患者を救いたい】やってはいけないうつ病の治療法TOP5~ユキ先生のオトナの授業91時間目

唐突ですがうつ病の記事です!
今回のテキストはこちらです(リンク先は電子書籍版)。

うつ病の奇妙な体験: 〜僕が見た“頑張れない”という世界〜 | 東瀬晴心, 東瀬晴心, 東瀬晴心 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon

こちらの書籍ですが、うつ病治療にあたり絶対にやってはいけないことを全部やっている、という意味で、非常によくできています。反面教師ってやつです。
そこで、今回の記事ではランキング形式で、上記テキストから絶対にやっちゃいけないことを5つピックアップしました。カウントしたら6つ以上あったのは秘密
記事の都合上順位付けがされていますが、前述のとおりすべてが「絶対にやってはいけない」ことであり、もし今あなたが同じことをやっているのであればすぐにやめることをお勧めします。

第5位 うつ病は気合で治ると思い込んでいる

昭和ならまだしも、令和の時代になってまだこんな認識でいる人がいることに色々な意味で驚きました。
気合で治るなら苦労はしません。

第4位 なかなかメンタルクリニックへ行かない

はよ行けって
メンタルクリニックを怖いところと勘違いしている人もいるようですが、10年以上メンタルクリニックに通い続けて、大声で騒いでいるような患者は2人くらいしか見ていません。これくらいの確率なら内科にもいます。
少なくとも、メンタルクリニックは特別怖いところというわけではありません。多分そういうイメージは一部の閉鎖病棟ではないでしょうか。
メンタルクリニックは閉鎖病棟ではないですし、割とカジュアルに通院されている患者さんの方が多いです。

第3位 処方された薬(特に抗うつ剤)を飲まない

はよ飲めって
昔から、特に高世代を中心に、抗うつ剤を飲むのが抵抗がある、という人は一定数存在しました。なんでも、飲んだら人間の尊厳が失われるとかなんとか。
そういう人に知っていただきたいのですが、クリニックに通う以上、基本的にお薬は処方通り服用するのが前提です。医者は「目の前にいる患者は処方した薬はすべて飲んでいる」前提で診察しているためです。
特に、お薬は合う、合わないといった相性があります。早めにそれを見極めるためにも、まず目の前にある処方された薬を飲むことが治療の第一歩なのです。

第2位 勝手にサプリを飲む(特にセントジョーンズワート)

セントジョーンズワートとは、一部の国で、軽度なうつ病に処方されるハーブのことです。セイヨウオトギリソウとも言います。日本では医薬品として認められていないため、サプリメントとしてドラッグストアなどで購入することができてしまいます。
サプリメントのため、気軽に(過剰)摂取する人が未だに多いのですが、前述のとおり、国によっては医学的に処方される抗うつ剤の一つです。つまり、処方された抗うつ剤にプラスしてセントジョーンズワートを服用することは、抗うつ剤の重複・過剰摂取にほかなりません。絶対にやめましょう。

第1位 迷惑をかけたくないと思いつめ、現実を見ない

これに関しては非常に誤解しやすいので、よく読んでいただきますようお願いします。
他人に迷惑をかけたくない、と思うのは当然であり、それ自体は責められることではありません。ここで問題となるのは、すでに迷惑をかけているにも関わらず、他人に迷惑を一切かけたくないが余りに、現実を見ないことです。

テキストのケースはこんな感じです。
うつ病が悪化しているにも関わらず、通院も休職もしたがらない
・満身創痍にも関わらず出勤するものの、仕事中に脳トレアプリ(?)をプレイしており、仕事がまったく手についていない(職務専念義務違反)

うーん? この人は書いてて自分でもおかしいと思わなかったのでしょうか?
私が言いたいのは、この作者を責めたいわけではなく、単純に早めに休職して治療に当たった方が得なのでは? というシンプルなことです。

真面目なうつ病患者さんは責任感が強い方が少なくなく、そういった中でこういうのもなんですが……うつ病にり患した時点で、多かれ少なかれ、他人に迷惑がかかるのはすでに確定事項となっています。
よって、患者さんがすべきことは、うつ病を我慢することで他人への迷惑をゼロにすることではなく、可能な限り将来さらに迷惑になりうる要素を減らすことです。具体的には、十分な期間(一般的に2~3か月、人によってはもっと)休職し、治療に専念することです。

このマインドは、うつ病患者さん本人だけではなく、周りの見守る人たち全員にも当てはまります。身近なところでメンタル疾患により仕事に穴ができるのは確かに痛いですが、今度は自分の番になるかもしれない、決して他人事ではない、というマインドを持ちましょう。

以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
今後うつ病などのメンタルヘルス疾患に関する記事を書くかどうかは様子を見て決めます。気に入っていただけたらスキを押していただけるととてもうれしいです!

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