クワバラ

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Nuclear

僕は今年の2月に、一人で広島へ旅行に行った。 宮島や呉といった、広島の魅力を余すところなく堪能した観光だったが、その旅行の中で、僕には絶対に足を運ぶと心に決めていた箇所があった。 それは原爆ドームだ。 日本に住む僕たちにとって、その言葉が持つ重みが如何ほどのものかは、説明をせずとも周知しているだろう。 8月6日には、テレビが原爆ドームの前の記念公園で行われる平和式典の様子を中継し、世界各国からの要人がそこに介し、その日の意味と、起きた悲劇に向き合う……その負の歴史は日

    • Thank you Rockers I love you baby!〜チバユウスケに捧げるコラム

      2023年の12月4日。 僕にとっての大切な世界の1つが、終わりを告げた。  「チバユウスケが死んだ」 そのニュースはバンドの練習に行く前に昼食を食べていた僕にとって、その箸を止めさせるには十分すぎる、正に青天の霹靂ともいえる代物だった。 ......オールバックにサングラスに、まるでその筋の人のような強面な見た目に、ロック好きならばすぐに虜になってしまうような、まるでディストーションのようにしゃがれた天性の歌声。 ロックを体現するようなステージングに、浴びる様に酒や

      • ストリーミング・サブスクリプションが及ぼした音楽の変化

        こんにちは、JC HOPPER Jr.のクワバラです。 今回は友人からのリクエスト「ストリーミング・サブスクリプションによって音楽の聴き方がどのように変化したのか」について論じようと思う。 まずはストリーミング・サブスクが及ぼした好影響について挙げる。とどのつまり1番の功績は、音楽の聴き手の人口を爆発的に増幅させたことだろう。 その理由の一つとしては、従来の音楽の聴き方と比較したストリーミングの容易さだ。 スマートフォンで簡単に音源を聴くという行為以前のリスナーは、音

        • バンド界隈の展望

          こんにちは、JC HOPPER Jr.のクワバラです。 少々期間をあけての投稿だが、前回同様リクエストに応え、自分なりの意見を投じる所存だ。 今回は「バンド界隈の展望について」だ。 バンドの展望について正直な気持ちを白状すると、ムーブメントとして今後バンド界隈が勃興し、大衆に認知される確率はかなり低いと言っていいだろう。 では何故バンドマンである僕が、界隈に対して悲観的な意見を有しているのか、その根拠を僕なりに述べよう。 1番目の理由としては、バンドという形態を始め

          音楽で人は救えるのか?

          こんにちは、JC HOPPER Jr.のクワバラです。 今回は前回に引き続き、後輩から頂戴したテーマ「音楽で人は救えるのか?」について、自分なりの意見を述べようと思う。 よくアーティストの楽曲を聴いて、自身の心の中の景色や感情にそれをあてはめ、救われた気分になることがあるだろう。それは音楽を聴く一つの正当な方法であり、筆者である僕も音楽に救われた、と感じる場面がしばしば存在する。 ただここで一つの疑問が生じる。つまり音楽という代物が産声をあげた時、それはリスナーを救

          音楽で人は救えるのか?

          音楽はアートか、ビジネスか

          こんにちは、JC HOPPER Jr.のクワバラです インスタグラムにてノートのお題を募ったところ、「音楽はアートか、はたまたビジネスなのか」という質問を友人からもらった。自身にとっても非常に興味深い話題だったため、バンドマンとしての視点から、自分なりにこの議題について論じようと思う。 この議論をする上で、まずアートというものが一体何なのか僕なりに定義しよう。 僕にとってアートとは、人間の精神状態、やりたいことを形として表現することがアートであると思う。自身の気持ちを投

          音楽はアートか、ビジネスか

          歌詞のススメ

          JC HOPPER Jr.のクワバラです。 バンド活動をして、ソングライティングをしていると、よく周囲から「どうやって歌詞を書いているの?」と聞かれることがある。 そこで今回のノートでは曲の上で「核」となる歌詞の、僕なりのススメを述べようと思う。 しかしながら、そもそも歌詞というものをおざなりにしているものも、それはそれで立派な「曲」であり、そして歌詞の書き方というものは、バンド・ソングライターの数だけ存在する。つまり正解というものは当然のことながら存在しない。

          歌詞のススメ

          尾崎豊というアーティストの魅力

          JC HOPPER Jr.のクワバラです。 3rd シングル「ベースボール」のリリース記念として始めてみたnoteだが、見てくれた周囲の人たちからまた見たいと好意的な意見をいくつか頂いたので気が向いた時に、不定期に更新していこうと思う。 さて本題だが、前回のノートでも言及した通り、僕のバンドマンとしてのキャリアの始まりはすべて尾崎豊であると断言していい。 高校生だった時の僕は尾崎の楽曲の一つである「シェリー」を聴いたことで彼の音楽にすっかりほれ込み、音楽を始めるように

          尾崎豊というアーティストの魅力

          たった1人の親友に向けて

          はじめまして、都内で活動するロックバンド・JC HOPPER Jr.のクワバラです。 1月17日にシングル「ベースボール」をリリースするにあたり、個人的に曲に対する所感、作曲の経緯を話したいな、と思いnoteを立ち上げた次第である。 この曲は2023年の4〜5月頃に作曲し、ライブで構成を練りながら10月頃にレコーディング、そして2024年1月17日にリリースに至った。 HOPPERのライブでもほぼ必ずセットリストに入れていて、聴いてもらった人からの評判も上々で大変嬉しい

          たった1人の親友に向けて