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【詩】 ありのまま


またひとつ、恋が終わった
涙のようなみぞれ雪が降る
肌寒い春の日

いつしか
傷つくのが怖いから
伝える想いは半分に
そう決めていた

またひとつ、季節を越えた
舞い散る花びらが終わりを告げる
長雨と夏の訪れ

いつしか
嫌われるのが怖いから
自分の気持ちは押し込んで
いつも笑っていた

そうして
別離の日が来ることに
落ち葉舞う秋の日に
気付かないまま

またひとつ、そしてふたつ
真っ白な雪に続く足跡は
風に消えていた

いつしか
すべてを受け入れられる
ありのままでいられる
自分になりたい


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