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【要約】Listen~知性豊かで想像力がある人になれる~

こんにちは!投稿後しばらく日にちが空いてしまいました…というのも今回の本を如何にまとめて、届けるか?というのを試行錯誤していまして….笑
ということで、今回紹介する本は、Listenという本で、その名の通り「聴く」ことに焦点を当てた本になります。

それでは、さっそく本題に入ります!

まず、この本は、相手の話を聴くことの重要性について書かれた本になります。
デジタル機器の発達やスマホの普及により、僕たちはかつてないほどに人としっかり会話する機会を失っています。

そして、会話の中でも特に重要なのが、今回のListen、つまりは「聴くこと」です。

『「相手の話を聴く」なんて、よくあるアドバイスじゃん。何を今更~』と考えた方、ちょっと待ってください。あなたは本当に聴けているのでしょうか?

この本によると、聴くというのは、いわゆるオウム返しやひたすら共感をするというような、なんちゃって心理学やビジネスのテクニックのことではない。

聴くということは、"相手の感情や体験"を体験することである。

「なんか哲学的な難しい話が始まったよ〜」と感じた方!もう少しだけ耐えてください!

"相手の感情や体験"を体験するとはどういうこと?かというと、
簡単に言えば、相手の話していることに集中して、相手がその中で感じた感情や体験を知り、理解すること。相手と同じ感情を自分が感じること。です。

では、なぜ聴くことがそこまで重要なのか?
それは、聴くことが良い人間関係を構築するために不可欠で、自分の成長・学びの機会にもつながるからです。

前提として、お伝えしておきたいことがあります。
それは、さっきのテクニックの話になりますが、いわゆるテクニックは何かを目的に相槌や共感をすること、例えば、デートをするため、あるいは売上を上げるため…など
しかし、本当に聴くというのは、先ほど定義した通り、そこが目的ではないということです。また、本書では"聞くというのは'すべき・してはいけない'チェックリストではない"と書かれています。ということで、ざっくり言えば、小手先のテクニックでは、本当に大事な関係は築けないということですね…
まぁ、そんな小手先のテクニックで落とした異性と付き合いたいか?と一歩下がって考えれば、答えは出てくるかとは思いますが。

では、本題に戻って、聴くときはどうすればいいのか?何に気をつければいいのでしょうか?

ズバリ!好奇心を持ち、先入観を持たずに、フラットに話を聞くことが大事!

常に僕たち、人間は、不確実性を嫌がって、同じ場所・人間関係にとどまろうとしてしまうんですよね。
「不確実=ネガティブ」という考え方が刷り込まれてしまっています。
その証拠に、シカゴ大学の研究で、公共交通機関で通勤している数百人を対象に以下の3つのうち1つを通勤時に行うように指示しました。
1. 一人で座る
2. 知らない人と会話をする
3. いつもどおりの通勤をする
その結果は意外なもので、多くは「知らない人と話すと満足度は下がる」と考えたが、実際には逆で、2のグループは通勤後に一番満足度が高かった、と報告されました。
そして、著者も、人生をより濃いものにするのは不確実性だと仰っているわけです。

では、どうしたら、この不確実性をより軽減できるのか?
それこそが、常に新しいことを知り、学び、成長したいと感じさせてくれる、好奇心であります。
この好奇心を持つことで、自分の視野を広く持ち、知らないことも積極的に学ぼうという姿勢を持つことができます。
さらに、この好奇心があれば、先入観、バイアスにとらわれず、どんな話もフラットに受け入れられるようになる訳です。

好奇心の重要性がわかってきたところで、この好奇心が聞くことにどう影響するのか?を見ていきましょう!

まずはこの好奇心があれば、相手の話していることに注意を向けることができるようになり、結果的に、自分の知らなかった知見や新たな視点、学びを得ることができます。
そして、多くの人は真に聴いてもらったという経験がないため、話を聴いてくれる人に好感を持ちます。一方で、話を聴いてもらえていない、理解されていないと感じると、孤独感を感じる生き物なんだそうです。
そして、大事なのはここから!
先ほども述べたように人間は理解されていないと孤独を感じる。
そのため、人間関係を壊すもっとも多い原因が相手の話を聞かないことらしいのです。
これは確かに…と感じる部分でもありますね。

そして、親しい関係を築く上でももちろん聴くことは欠かせません。
親しい間柄、例えば、家族、パートナー、親友など、であればあるほど、僕たちは相手のことを知っていると思い込み、自分の中で勝手なレッテルを貼ってしまいます。このレッテルを持ったまま生活していくといずれ、その人間関係は破綻してしまうのです。しかし、好奇心を持ち、聴くことで、相手の意外な一面に気づくことができたり、思い込んでいた相手の姿、レッテルなどが無くなっていくことが多々あります。
それも当然のことで、いくら同じ"その人"でも、出会った日とは変わっていて当然、なんら不思議もないわけです。なのにも関わらず、仲が良いから、といった理由で、出会った時のイメージのまま相手と接し続けたら、それは関係も崩れてしまいますよね。
また、相手の話をしっかりと聴いていくことで、相手が特に興味を持っているところがわかったりするため、熱弁してくれるようになったところを深掘りすると、より相手のことがわかるようになります!

ここまで聴くことや好奇心の大事さ、それにより何が得られるか?といった話をしてきました。
では、良い聞き手とダメな聞き手の違いはどんなものがあるのでしょうか?

まずはダメな聞き手の例として、
・相手の話を遮る
・言われた言葉に曖昧な反応をする
・話し手以外の、スマホや他の場所を見る
・カチカチといった物音を立てる
・アドバイスをしようと思って聞く
・相手の話から無理やり自分の話をしようとする
…etc

特に「アドバイスをしようと思って聞く」のは危険で、

"アドバイスすること=私なしにあなただけで解決するのは無理"、といっているようなものというのをおさえておきましょう。


では、良い聞き手は?というと
・先入観を持たずに、できるだけフラットに相手の話を聞く
・好奇心を持って話を聴く
・アドバイスしようとせずに聞く
・自分の限界を知り、無理をしない

もちろん、この好奇心を持って話を聴くというのは、質問をするというのも含まれていて、できるだけ相手の話を深掘りできるような質問をすると良いが、「なぜ」という質問は深掘りできることはあまりないため、やめておいた方が良いとのこと。

良い聞き手はなかなかシンプルな結論に落ち着きましたね。
ここから言えるのは、やはり、好奇心を持つことが大事ってことですよね!
好奇心があれば、先入観を持たずにフラットに接しられますし、質問もできる、ということは、「聴く」ってことに直結しますね。

じゃあ、「良い聞き手になって、いろんな人の話をただひたすらに聞きましょう!」という訳ではなくて、みなさんも人生の時間は限られているので、話の聞く相手は自分で選択するも大切です。

一緒に話していて、どうしても波長の合わない人は必ず存在します。そんなときは、話していて、あなたの気分が落ち込んだり、蔑ろにされた気分、苦しくなったりする人の話を無理に聴かなくて大丈夫です。

むしろ、自分の大切な人、話したい人と好奇心を忘れずに!会話するのが大事なんです。

また、人は話を聞ける時間に限界があるので、適度に聴くのが大切になります。
目安として、人間は会話をするときに、話している場所の情報、相手が話していること、視覚情報、音の情報、匂い等等...刺激があれば、四方八方から情報を得ます。つまり、会話をしている時の情報量は莫大です。

そして、その例として、航空管制官は1.5h~2hで休憩に入るシフト制になっています。というのも、管制官はパイロットのリクエストや指示の復唱、コックピッドの状況把握、パイロットの不安や混乱の様子など、爆大な情報に耳を澄ます必要があります。
そして、僕たちが会話をするときも同様に爆大な情報量が一気に入ってくるので、人間の聴ける限度も1.5h~2h程度なのでしょう。

改めて、適度に聴くことを忘れずに、生活していくのが良いのではないでしょうか?

すごく長くなってしまいました…ここまで読んでいただきありがとうございます!ぜひ少しでも役に立つ情報があれば幸いです!
まだまだ紹介しきれなかった部分もあるので、気になった方は読んでみてください!
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それでは、素敵な1日をお過ごしください!


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