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心を留めるな【期待も悲観もない。飲食店での働き方】

お客様に心を留めない。どんなに忙しくても何事もなかったかのように振る舞え。どんなにうまくできても無限にそれの繰り返し。新しいことは何もない。
そしてそれを受けいれろ。

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僕はカフェ(飲食店)の世界に入ってから13,4年ほど経ちます。いろんなお店や会社がありましたし、いろんなお客様に出会いました。出会いもあれば別れも当然のようにあります。
いい人もいたし、嫌なやつもいて、それは同僚でもそうだしお客様でもそうです。

お店が忙しい日もあれば、急に暇になったりもします。なにとはなく成功した日もあれば、失敗した日もありますし、もちろんなんでもない凪のような日々もあった。波風も立たず無風でそれでは前にも後ろにも進まない、という状態です。

毎日通ってくれるお客様がいて仲良くなったりすると、会話が生まれたりもします。コンビニエンスストアのような簡略化されたサービスを求められているわけでもないので毎日顔を合わせていると話したくなるのは人の性なのだと思います。
「がんばってね」「美味しかったです」
と言われると嬉しい気持ちになり、また明日からも頑張ろうと思うものです。

「サラダって苦いですか?」と聞かれたことがあり野菜の葉自体は苦いけれどドレッシングはかかっているから苦くはないかな…と考え込んだことがありました。料理の提供に時間がかかり「注文したこと忘れてたよ」と醜い笑顔で言われたことは今でもハッキリと覚えています。

そんな日々が折り重なってカフェや飲食店の仕事は成り立っています。
ひとつひとつに一喜一憂するのが人間だと思います。当たり前の反応で、僕も等しくそういう毎日に一喜一憂していました、最初の頃は。
そんな無邪気な日々も楽しかったと思います。

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お店にも来てくださいね〜〜!!