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短歌

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推し活・好きなものについての短歌を中心にまとめています。時々季節の短歌もあります。
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果たされるかわからない約束も重ねる集める花束にする

怪談短歌

怪談短歌

うたの日の今日のお題が「怪談短歌」だったので、投稿しなかったものをここに置いておきます。

私は普段、夢を見ている間にも夢だ、と気がつくタイプです。
でも、もう会えない犬たちに対していつまでも未練があって、たまに夢の中で会えた時はそれが現実だと思いたくて、ずっとさめないでほしいと願ってしまいます。

金縛りにも時々遭うし、その度に人影も見るのですが、あれって「何もないのにこんなことが起こるはずがな

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知ること、学ぶこと

知ること、学ぶこと

『君と宇宙を歩くために』を最新話まで読んだ。

何かを覚えるのが苦手で、勉強もバイトも続かない「ヤンキーの小林くん」と、宇宙に関連したことが大好きな「ちょっと変わっている宇野くん」の友情を描いた物語だ。

小林くんは、勉強を諦めているわけではない。
自分はどうせだめだと思っているところがあって、周りの人なら難なく覚えられることを覚えられない自分にも苛立ちを感じているシーンを見ると苦しくなる。

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2024年7月うたの日自選|#短歌

2024年7月うたの日自選|#短歌

今まではお風呂に入りながら・散歩に行きながら・出かけながら短歌を練ることが多かったのですが、朝から晩までこうも暑いと「ながら」で何かに集中するのが本当に難しくて困っています。

7月に投稿した短歌を振り返って見ていたら、建物の外でのできごとを詠んだものが極端に少ないことに気がつきました。

もっと程よく現実の侵食から逃れてみたいものです。眼鏡の話は実話です。

うたの日には「のすけ」の筆名で投稿し

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梅雨短歌

梅雨短歌

雨の日に雨粒が窓に当たる音だけを聴いていると、過去のことについ思いを馳せてしまいます。
梅雨の間は過ぎ去った時間を思ったり、忘れ癖を発揮して傘を失くしたり、晴れの日に草木の生命力に目を見張ったりしていました。

外界は全部アトラクションだった雨降りの日もかけ出す子犬

あと何度朝の散歩を重ねればきみと家族になれるのだろう

雨の日は散歩をしない犬でしたそういうことばかり思い出す

お別れを先延ばし

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6月うたの日自選|#短歌

6月うたの日自選|#短歌

あっという間に2024年の半分が終わってしまった。
目標にしていた毎日投稿ができない日々が続いているけれど、投稿できた日の一首一首は自分としてはお気に入りなのでよしとしようと思う。

残り半分もなんとか過ごしてゆく予定。

『明日』譲渡制なら迷わずにあげたのに「生きたかった明日」とかいうやつを

『六』6年を共に過ごしたランドセルほんとはちがう色がよかった

『訳』「弱火で数十分」を「強火なら数分

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出られない部屋短歌|#短歌

出られない部屋短歌|#短歌

Xで「出られない部屋」を題材にした短歌が回ってきたので私も創作してみることにしました。
きっかけになったのは時雨さんのポスト。

〇〇しないと出られない部屋〇〇しないと出られない部屋、というテーマで何か作品を作る時、恋愛・性愛的なシチュエーションのものが王道かと思うのですが、どうしても描きたかったものがあったのでそれを題材にしました。
引用やリプライを見ていると、同じテーマを選択している方もそこそ

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4月うたの日自選|#短歌

4月うたの日自選|#短歌

4月、あっという間に終わってしまいました。
5月のゴールデンウィーク中にやろうと思っていたことがたくさんあったのですが、半分も終わらずに休みが明けそうです。

4月はうたの日への参加が不定期になってしまいましたが、個人的にお気に入りの自選短歌をまとめておきます。

『もっと』もっと、って価値観からは放たれて風ふくたびに散りゆくさくら

『ななな』何度でも名付けた時の愛しさを込めて呼ぶんだ、きみの名

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新生活/正しく|#短歌

新生活/正しく|#短歌

ゴールデンウィークが始まりましたね。
新学期や新年度が始まってなんとなくそわそわしてしまう時期が、やっと収束を迎えようとしている気がします。

社会人になるというイメージが全く浮かばなかった社会人1年目の時、私は通勤のたびに「このままでいいのかな」と思っていました。
いまでも「これでいいのかな」と思うことは多々ありますが、なんとか年を重ねてこられて良かったと思うことにしています。

そんなことを考

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3月うたの日自選|#短歌

3月うたの日自選|#短歌

うたの日という短歌投稿サイトに、のすけという筆名でしばらく投稿していました。

先日、自分の過去の作品を振り返ろうと思って自分のページを開いたら、過去1年分のデータがまるまる消えてしまったという事実と向き合うことになりました。

不具合かな、と思いXで確認してわかったのですが、サイトを管理されている方の操作で消えてしまったようでした。

自分が作歌したものをわかりやすく保存しておけばよかった、と思

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私の作品紹介:短歌

私の作品紹介:短歌

『うたの日』という短歌投稿サイトに、2020年頃から「のすけ」という筆名で短歌を投稿しています。

お題によっては難しいという気持ちが勝ってしまい毎日投稿を逃すこともありますが、のんびりと続けています。
今まで投稿したものの中でお気に入りの短歌をいくつか掲載します。

季節のことを題材にしている短歌は、詠んだ時の記憶や気持ちがぼんやりと蘇って、日記のような気持ちで読み返せるのが楽しいです。
一般的

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ゆめおの夢まつり|#短歌

ゆめおの夢まつり|#短歌

現地を離れてからも配信が終わってからも、ファンミーティングで見た景色が忘れられなくて反芻している。

あの空間がすごく楽しかった。

レポを細かく書こうとすると、言葉にできなかった部分がどんどんこぼれ落ちていってしまう気がして、ちょっと怖い。
短歌にすれば全部閉じ込めてあげるというわけでももちろんないけれど、今回は短歌で書き残しておこうと思う。

夢まつり、会場の雰囲気も含めて素敵なイベントでした

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2月うたの日自選|#短歌

2月うたの日自選|#短歌

2月、閏日もあったのにあっという間に終わってしまいました。
日々がものすごいスピードで過ぎていくのを感じます。ぼうっとしていたらあっという間に夏の気配を感じるようになってしまうのではないか、という気がします。

2月もいろいろとバタバタしていて、残念ながら毎日投稿ならずでした。
お題をどう読み込むか迷った挙句、時間に間に合わなかったものもありました、悔しい。
そういうわけで今月の自選はちょっと少な

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2024年1月うたの日自選|#短歌

2024年1月うたの日自選|#短歌

今日で1月も終わりですね。
今月は仕事始めからなんだかばたばたしていました。私生活でもほっと息をつけるようなタイミングが少なかったように思います。

気持ちが落ち着かない日もあり、うたの日投稿時も、短い時間でなんとか言葉を絞り出した出詠が多かったです。見返してみたら犬と仕事の歌が多めでした。

1月自選短歌『怒』

タカタカダッタタタタダダン上長の憤怒を受け止めるキーボード

『女』

多分SO

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