大好きな舞台が観られない今、思うこと。

こんにちは。ゆゆです。

今日の夕方、エリザベート、ミス・サイゴンの
4〜5月の帝国劇場公演および全国ツアー公演の中止が発表されました。

この2行を書くだけでもすごく気持ちが辛くて、
残念極まりないし、
ミス・サイゴンはチケットが手元にあって、
本当に楽しみにしていた公演でした。

劇場は休業要請される予定で、
ミュージカル以外にも、
歌舞伎やお芝居、バレエなど
本当に数え切れないくらい
大きなものも小さなものも
演劇は中止・延期せざるを得ない状況です。
毎日胸が苦しいです。

でもいくつか感じたことを
記録のために書き記しておきます

一番悔しいのは、私たちじゃない

緊急事態宣言が出された
翌日の夕方の発表という
意思決定の速さ。

もう、今日一日、
関係各所…チケット販売行者、キャスト、スタッフ、スポンサー
あちこちと打ち合わせをして、
ずっと準備してきたものを壊していった、
その行動、気持ちを思うだけで、
本当に涙が出ます。

ミュージカルは3年前には
主要キャストは決まっていると言われています。

3年以上かけて準備してきたものを壊す。

考えるだけで胸が締め付けられます。

もう、この状況は誰のせいでもない。
しょうがない。

なのに、出演予定だった俳優さん達は、
「楽しみにしてくださった皆様に
申し訳ない
って言うんです。

この姿を見て、
どれだけその舞台にかけていたか、
どんな思いで中止の知らせを聞いたか、
考えるだけで、涙が止まりません。


もちろん、その舞台を生きがいにするほど
楽しみに仕事や学校を頑張っていた気持ちもわかります。

私もそうでした。

チケットを必死に確保しようと
友達にも協力してもらって、
それでも全然取れない日もあったり、
仲間に相談して、
余っていないか聞いて回ったり…

少し気をぬくと
目の前がぼやけるほど
私も、ショックを受けています。

でも、それ以上に
長い年月と労力をかけて
沢山の準備をしてきた
キャストさん、スタッフさん、関係者さんたち。

それを自らの手で壊さなければならないこと。

本当に辛いのは
彼らなのではないでしょうか?


私たち、お客ができること。

沢山の準備はもう終わってしまっています。

実際、ミス・サイゴンは
開幕は5月でしたが、
制作発表会見もしたし、
主役さんたちは沢山のテレビ番組に出演しています。

サイトだって作ったし、
ポスターだって作ってある。

もうお金はいくらかは使われています。

それだけじゃない。

チケット代は、
その舞台に関わる人たちの食べていくための
お金になるはずだった。

でも、制作側としては、
そのチケット代を払い戻さなけらばならない。。。


私は、今回のミス・サイゴンのチケットは
払い戻しは申請しません。

東宝は、今回申請による
払い戻しの制度になっていました。
なので、今回私は
このような選択をしました。


(ちなみに明治座の三月花形歌舞伎は、
私が取ったものは自動的にクレジットカードへ
返金されてしまうものでした。)

皆さんに払い戻すなって言いたいわけではありません。
しかも、私の場合、たった6千円もしない程度です。
こんな偉そうに言える額でもないし、
正直、大して力にもならないと思います。

でも、松竹さんが
YouTubeで、公演の座談会や
収録したものを公開して、
少しでも楽しみにしていてくれた
お客さんに
楽しいんでもらおうという
想いがひしひしと伝わってきたし、

その明治座の花形歌舞伎の座談会の中で
中村勘九郎さんの
「必ずやこの座組(メンバー)で、この明治座で上演できるよう」
という気合いが
しっかりと伝わってきたりと

残念がっている私たちを
なんとか励まそうと
一番辛いはずの
俳優さん、スタッフさん、関係者さんたちが
頑張っている。

たった数千円ですが、
そんな関係者さんたちの想いに応えたい。

舞台は不要なのか

自粛に応え、
まずはじめに根本の収益源である
公演を中止せざるを得なかったのは、
ライブハウスや劇場だったと感じています。

東日本大震災の時も、
沢山のタカラジェンヌさんたちが、
こんな中で公演を行うことは
不謹慎なのではないかと感じたという
話を聞いたことがあります。

戦時中は宝塚大劇場は
軍に取られ、公演はできませんでした。

舞台公演は、
安全な暮らしの上に成り立つ
贅沢なのでしょうか?

はじめに切り捨てていいものなのでしょうか?

私はそうは思いません。

なぜなら、私は舞台を通して
沢山のことを学ぶことができたし、
こうやって辛い日々も、
舞台の映像を通して元気付けられ、
なんとかやってこれているからです。

確かに、舞台がなくても
生きていくことはできます。

お金に余裕がないとなかなか
こういった娯楽にては出せません。
贅沢かもしれません。


でも。

でも。

私にとって舞台は、
人間の力を最も感じられるもの。

集中力、団結力、
命がけで舞台にかける姿、
一生懸命な姿。

その全てが、
私も頑張らなくちゃなと
思わせてくれます。

踏ん張らなくちゃなと思わせてくれるもの。

今、最も必要なもの。

少なくとも、私にとってはそうなのです。


確かに、辛い。だけど…

ここまで書くのに、とても悲しくて、
とても辛かったです。

何回も涙で画面が見れなくなりました。

でも。どうしてもこの思いを残しておきたくて、書きました。


また、みんなで安心して
舞台を肌で感じて、
パワーをもらって、
あーだこーだ言える日が来るまで、
私は、DVDやYouTubeで我慢します。
(そのためにホームプロジェクターも買いました!)

歌舞伎はまだまだわからないことが
沢山あるので、その勉強もします。

日本の神話がモチーフになっているものを
更に深く楽しめるように
古事記の内容を頭に入れます。

歴史劇や海外ドラマをより深く理解し、
より深く楽しむために、世界史や聖書の勉強もします。


全ては、私にとって不可欠な
舞台をもっと楽しむため。

そのために、沢山の人が
沢山頑張ってくれているから。


少し重くて悲しい内容になってしまいましたが、
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
ゆゆ


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