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情報共有で作品表現者としてのデザイナーから自分をも表現するデザイナーになろう。

まだ経験の浅いデザイナー、代理店依存型のデザイナー、低単価・案件過多で日々、制作に追われてるデザイナーに再認識の意味合いや仕事の受注ということを考え直すきっかけになるかな?と。

少ないけどクライアントによっては自身の目的より成果物の出来上がりに満足してその効果を結果論だけで判断して特別重視してないこともあるのもまた事実。だったら自らの持つ知識・経験・実績という情報をきちんと述べよう。他国に比べ日本ではまだデザイナーの価値が低いけど自分の価値は自分で上げれるということを忘れないで。

デザインはゴールからスタート

いきなりなんでこれ?ってタイトルだけど読み進めてみて。情報ということが分かると思うから。まずは当然じゃん!と思うけど作品で表現するためのデザインプロセス。

クライアントが何が欲しい(したい)じゃなく、それによりクライアントにどれだけの成果を出せるか

ここに結びつかないのに言われたことをただやるだけならデザイナーとして何の意味も成さないし価値も役割もない。

チラシを作りたい、看板付けたい、Webサイトが欲しい、ショップカード作りたい、etc...

ってクライアントに言われたら必ず欲しい(したい)ことの

語頭に〜をするために(願い)、語尾に結果こうなる(求めてるもの)

を付けて考えるよね?この欲しい(したい)ことの奥にある部分を情報として集められなかったり間違えたり、よく理解せずに作っても何も生み出さない。

例)より多く来店してもらうために◯◯が欲しい。結果、◯人/日増えた

願いと求められてる部分が達成すべきゴールで達成するために何からやるかがスタートになるよね。ゴールが見えた!さぁ、これから案件スタート!じゃなくてここをもう一歩突っ込んで!

「なら、その他にこれもやったらもっとこうなる可能性が上がるかもしれませんよ?」
「今、お手持ちのモノと連動させてみるとこうなると思いませんか?」
「やりたいことは分かりました。それも素晴らしいですがこうすると望む結果になりやすいと思いますがどうでしょう?」etc...

こここそが自分を表現するスタート。自分の知識・経験・実績という情報を与えて提案型デザイナーになって欲しい。もちろんクライアントは予算ありきだから今すぐやってもらえなくても次に繋がる提案をしなければ単発仕事で終わるよね?継続仕事になるようなデザイナーへ転身しよう。

自分から持ってる情報をどんどんクライアントに伝えていこう。すぐに効果は出なくても向こうから指名買いで依頼されるデザイナーになってこう。

情報を集めて整理して再構築して表現。

これってグラフィックデザイン等の作品として表現するためのデザインプロセスと同じじゃない?そう、情報デザインとは広義では作品として表現するためのデザインに非常に似ているもの。

言われたことをやるデザイナーから相手に有益な情報を発信できるデザイナーになろう

対話によるコミュニケーション

さて、ゴールを見極めるのに避けて通れないのがまずは対話力。これを怠るとスタートするのもしんどくなるしね。

受注先の依頼背景やそれによりどう展開してくか、その先に見据えてるビジョンを聞き出すにはとにかく話すこと。他愛もない雑談、趣味の話、飾ってあるインテリア、依頼案件での打ち合わせetc...情報を引き出すヒントはすぐそこに!とにかく人に興味を持ち、持ち物や表情さえもよく見てよく話そう。

クライアントの取れる時間や、自分のスケジュールもあるけど、その日を依頼案件だけの打ち合わせで終わらないことを目標にしてみよう。その日が駄目でも気付きを見つけて後日アポ取ったりメールでもいいから拡げてみて。

気づくことこそが対話力のアップ!とにかく興味を持とう

情報の収集

じゃあ対話力に軽く触れたあとは情報収集だけど情報って言葉を普段、何気に使うけどいざ考えてみると難しいよね?

情報とは事実・データ・考え・知識・識別できるものetc...これらは全部情報だけど分かりやすく表すなら伝えることができる内容が情報で伝えることができる内容を受け取って受け取る側に正しく伝わったことが情報収集

この正しくってとこが難しいと思うかもしれないど相手からよく聞く・疑問の投げかけ・確認を怠らなければ間違わないで済むし、逆に聞けない・分からない・事後報告は避けよう。

集めるべき情報は

1.クライアントの想いや願い(多方面)、依頼することで求めてる結果
2.契約条件等(ここを怠ったら泣きをみることも)
3.クライアントのターゲット層(ユーザー)に届けるために必要なもの一式

1.は先述した通り。案件のスタートじゃなく本当のスタートに繋がる情報
2.は契約条件だからしっかり聞かないと物理的な大損したり、自分の経験としても損になるからね。駆け出しに多いから注意。
3.は依頼案件を遂行するためのもの

情報の取捨選択と再構築

より多くの情報を収集できてることに越したことないけど受け取ったらきちんと整理してみよ。必要なもの、不必要なもの。経験不足で何が不必要?って迷ったらまずは集めた情報を全部書き出してみよっか。そこからもう1度ゴールをよく思い出して!

作品として表現するためのデザイン
ならクライアントの想いや願いが乗ってるか、重複してるもの、読んでみて分かりにくい文、見ても何だか想像できない画像etc...それを見つけたらどっちが伝わるか・これはホントに要る?って考えて不必要なものは削除してってみよう。そこから再構築して表現。

与えるべき情報
ならそこから提案できる自分の知識・経験・実績を洗い出してみて。どうにもできないことやこれはゴールに繋がるから提案できるな。等、選別して再構築してこう。

この記事のポイント!

情報は収集するだけでなく自らも与えて共有すること
対話力で情報収集→整理→考察→再構築して作品も自分も表現