ゼロから始める伊賀の米づくり20:晴天の田園風景と溝切ライダー
田植えが終わって一ヶ月半ほど。
5月末から突入してしまった梅雨にも負けず、苗も少しずつ着実に成長してきました。
そして6月中旬。
この、梅雨の中頃は中干し前の溝切りの季節です。
中干しとは、田んぼの水を一度すべて抜き、土を渇かすプロセスです。
米づくりにおいて、日本では基本的に水稲栽培……つまり、田んぼに水を張り、そこへ苗を植えていく方法で米を育てています。
そうすると土の中の酸素が不足すると同時に、温室効果ガスのメタンも発生します。
そんな中で、一度田んぼの水を抜き、土がひび割れるまで渇かすことで土の中に酸素を送り込みます。
さらに、地上付近の水が抜けることで苗の根は水を求めて地中深くまで根を張っていきます。
そのような効果を狙って行うのが『中干し』です。
ところで、その中干しですが、いざ水を抜こうとしても田んぼによって水が抜け切らず溜まってしまうことがあります。
土質や田んぼの構造、位置など様々な原因があるのですが、我が家の田んぼも水が抜けにくい性質。
そこで必要になってくるのが『溝切り』です。文字通り、水が抜けやすくなる溝を作るのですが、今年もその為の相棒の出番がやってきました。
それにしても、梅雨の中休みで良い天気に作業できるのはありがたいです。
さて、混合燃料の動力式のこいつで、いざ溝切りを行います。
エンジンをかけていざ、田んぼへ乗り出し……
発信!!!
長方形の田んぼを縦横に溝を切っていく作業です。
腕、腹筋、背筋、足腰等を全身隈なく使う運動ですので、結構なエクササイズ効果が期待できます。
昨年を経験していたお陰でコツも掴んでおり、順調に終えることができました。
一度ライダーで溝を切り、その後交差点をちゃんと足で歩いて繋げていくという地味極まりない工程もありますが、それでも自分の身体への健康投資、良いトレーニングと思えば案外やってやれるものです。
あと一ヶ月もすれば穂が出てくる季節です。
雨が多めの今年の天気でハラハラもしますが、ジタバタせずにじっくり見守っていこうと思います。
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