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夜の海から飛んで来て漁師に刺さるらしいカジキの如きとある一言について

別に何のアレがあったわけでもないけどなんとなく思い出した、今まででいちばん言われてなんでやねんって思った言葉について。

私が勤めてた会社の店舗では毎日夕方の締め作業のときに有線で音楽(だいたい2000年代懐メロ)を流してみんなで聴きながら作業していた。

当時私は職場に好きな人がいて、でもどう頑張っても叶わない相手だったのでそれを必死に押さえていた。「不自然じゃないように明るく」が明後日の方向に振り切れて子どもっぽい振る舞いになっていたのである。

たまたまHYの切な系の曲が流れたので、聴きながら「HY聴くと寂しくなりますよね」って言ったとき、まさにその先輩、心の奥底から底無し掛け値無しに好きで大好きでけれどその気持ちを押し殺して接していた片想いの先輩から言われた


「遊布野さんHYなんて知ってるんですね」。

…………………。

ンぁあ"!?

知るも知らないも知ってるどころか毎日毎日聴いてるわ失礼聴いてますわ!どんな気分のときでもふいに口ずさむのは自分でも腹立つくらいに366日だしapple musicのプレイリストにはそれとNAOSong for...しか入ってない無限ループ用リストがあるし酔って泣きながらギター持ち出して弾いてんのは常にあなたなんですけれどもそんな私に言うに事欠いて言うことがソレ!?

確かに私ももうバカっぽく振舞っちゃった結果身体は大人頭脳は子どもあっ待って嘘さすがにそれは言い過ぎ振る舞いは子どもみたいな立ち位置になっちゃったけどそれだって溢れる思いが一周回っちゃった結果であって(極端)けっこう顔に出やすいしわかりやすいはずでその証拠にパートのお母さま方にはバレバレだと言われてるというのに気づかない貴女は相当鈍感なんですけれどもイヤでもそれでいいんですけれども毎日横顔見て声聴けるだけで幸せなんですけれどもその言い方はいくらなんでもちょっと心にクるものがあります

……っていう一言(じゃない)を飲み込んで(ここまでの思考時間1秒)

「そうですか???」

って普通の声で言えた私は勇者だと心で褒め称えていたことを本当に唐突に思い出して書いただけの記事である。ザ・私情。私に何があったのか私にもわからないけど、笑い話にしようと思えたあたりは成長なのかもしれないと思う、月の細い夜の話なのだった。まる。

追記

この記事が記念すべき300本目だった辺りほんと遊布野は遊布野だなと思い知らされた次第。 
なんとなくそんな気してたんだわ。

そんでもって果たしてこれに「思い出の曲」のタグをつけるのが妥当かについて我に返って悩み始める遊布野である。



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