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金3:金の種類:カラーゴールド

おはようございます。
今日はどちらかと言うと曇り、といった感じのどっちつかずの朝。ちょっと肌寒いけど、日中は夏日になるみたいだから体調管理には気をつけたい。

さて、昨日金の素材としての特徴を学んだところで、今日はこの金が実際に素材にせよ製品にせよ使われる際にどのような形で加工されて使われているか、見ていこう。

純度

純金は軟らかく、その特徴(対応性の低さや素材としての美しさ)を活かす場合には良いものの、そのままでは加工品として機能しづらい。従ってほとんどの場合、別の金属(割り金)を添加した合金を用いて、加工して装飾品などを作る。

合金の主成分の含有率を純度、または品位という。金の純度は、24分率で表される習慣がある。この場合、純金は24金、24カラット(米国:karat、英仏:carat)、あるいは24K(K24)、24kt、24ctと表す。そして、金の含有率に従い数値を変える。例えば、18金は金の含有率が18/24、すなわち75%であることを表し、装飾品に750と刻印される。因みに、このカラットは宝石の重量を表すカラット (carat、1ct=0.2g) とは異なるものである。
なぜ24が基準になっているかと言えば、金は古くからその美しさで人々を魅了し、柔らかく加工しやすかったことから鉄などよりも早くから人々の生活で使用されてきた。その当時はまだ10進法ではなく24進法(1日24時間が良い例)が一般的で、この単位で考えられてきたことが背景としてある。比較的新しい銀やプラチナは100%をさらに細かく表記するため、1000を基準に表記するようになっている。

ただ、24ベースで話すのが一般的とはいうものの、用途や需要者によって純金の定義が異なる。金そのものを商品として扱う場合はより厳密に、プラチナなどと同様に1000単位で扱う。例えば、装飾品に用いる場合は、999(K24)の金製品にのみ純金の表示が付されている。一方で、仏壇に用いる金箔・金粉の場合は、純度94.43%以上でよいとされている。その他、金地金の取引では、9999から9990の純度のものを純金と呼ばれる。
また、日本国内の装飾品ではK18やK14が一般的だが、欧米ではK9やK8も市場に多い。金を使った装飾品は、特にインドや中華人民共和国、中東で需要が高く、アラブ圏の空港はどこも「GOLD」と大きく掲げた免税店が目につく。日本製の金装飾品は純度に加えてテザインも含め品質が高く、アジアからの観光客に人気がある。

合金

金合金は、例えば18Kの場合金が75%で残り25%は他の成分が含まれるが、ここに配合される割り金の配合によって様々な色調を示す。これらを総称してカラーゴールドと呼ぶが、その代表的なものを見てみよう。

イエローゴールド

イエローゴールドはYGと刻印される、光沢のある濃い黄金色が特徴のカラーゴールドです。金の純度が高いものほど、美しい黄金色をしている。
K18の場合、金75%、残りを銀銅等量(12.5%ずつ)のものをイエローゴールドと称している。銀4:6、銅6:4の比率の範囲もイエローゴールドの範疇としており(ISO8654)、金・銀・銅の3種類のみのため三元合金とも呼ばれる。一般的に認知されている金色に近い。
金の純度がK14以下のものには、亜鉛を添加して黄金色を出す。

美しい黄金色のイエローゴールドは硬度も高く、さまざまなアクセサリーで活用できる金合金。ハイブランドでも多く取り扱われており、金独特の高級感のあるアイテムを求めている人に適している。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドはWGと刻印される、光沢の強い白色が特徴的な金合金。もとはプラチナの代用品として開発された事情もあり、メッキ加工によって似たような色合いに仕上げられている。
ニッケル系とパラジウム系があり、金にそれぞれの元素と、前者はさらに銅、亜鉛を、後者はさらに銀、銅を加えて、白色化した金合金をホワイトゴールドと称している。K18 の場合、ニッケル系、パラジウム系ともそれぞれ全体の12.5%以上を含まないと白色度が不足する。
シンプルなデザインで白い輝きが他のアクセサリーと合わせやすいため、現在はカラーゴールドの一種としての地位を得て、イエローゴールド以上に普及している。

ピンクゴールド

ピンクゴールドはPGと刻印される金合金で、海外ではローズゴールドとも呼ばれているものです。光沢のあるピンク色のため、華やかな印象がある。
K18の金75%、残り25%の割り金のうち20%が銅の合金を一般的に、ピンクゴールドと呼び、パラジウムを2~3%加えることがある。商品によってピンク色の濃さの違いは、このパラジウムの含有量に由来する。ピンクゴールドは、パラジウムの配合率を上げると硬度が柔らかくなる。万年筆の装飾などにおいて、他の色とは異なる高級感を演出する際に利用されている。

あたたかみのあるエレガントなピンクゴールドは、黄色人種の肌に合うとも言われているため、比較的ファッションに取り入れやすいカラーゴールドのひとつ。可憐な雰囲気を演出したい人や、いわゆる金色のイエローゴールドは苦手だけれどホワイトではなく色味が欲しい方におすすめのカラーゴールドだと言える。

レッドゴールド

レッドゴールドはRDGと刻印される、希少性の高いカラーゴールドです。
色味は鮮やかなピンクをしており、ピンクゴールドよりも赤みが強く出る。K18の金75%、残り25%の割り金が全て銅の合金。銅以外の金属を割金に使う場合もある。以下で紹介するグリーンゴールド同様、ISO8654 で成分比率と色名を指定している。日本語では赤割り、または赤金と言う。

レッドゴールドの特徴は硬度が高いことで、サイズ直しが困難なため、レッドゴールドの指輪を購入するときは注意が必要。一方で、強度と軽量を両立しているというメリットもあり、ネックレスなどを身に着けていても重さを感じないことを重視する人におすすめ。

グリーンゴールド

グリーンゴールドはGGと刻印される、薄い黄緑色のカラーゴールド。また、GRGと表記されるものもグリーンゴールドに含まれる。
K18の場合、金75%で残り25%が銀の合金をグリーンゴールドと称している。日本語では青割り、または青金という。ブルーゴールドという呼称もよく利用される。ISO8654 の金の色と名称の範囲で、グリーンゴールドの成分比率と色名を定めている。

グリーンゴールドは、柔らかく加工の難易度が高いことから希少性が高いカラーゴールド。他のカラーゴールドと比べると知名度が低いため、個性的なものを好む人に向いている。繊細な加工は困難な点を加味し、大振りなデザインのリングなどを好む人にもグリーンゴールドが合う。

パープルゴールド

パープルゴールドは、金にアルミニウムを高い割合で組み合わせており、硬度が低い。ただし、特殊なコーティングを施されたパープルゴールドは高い硬度を持ち、変形にも強い性質がある。
パープルゴールドは、東京御徒町のジュエリーブランドが大学との共同開発によって生み出したカラーゴールドで、その名の通り鮮やかな紫色をしている。パープルゴールドは特定の専門店でのみ購入できることから、非常に高価。
パープルゴールドは希少性が高いことが魅力のため、個性的なアイテムを好む人におすすめ。

金は総じてアレルギーを起こしにくい金属だが、割り金のニッケルやパラジウム、銅、亜鉛などはアレルギーを起こしやすいため、それぞれの金属が高い割合で使用されている下記のカラージュエリーは取り扱いに注意が必要だ。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

金といえば、(それこそ延べ棒や小判からイメージして)所謂金色を思い出すと思う。ある程度、ファッション、というか宝飾に興味がある人であれば、ホワイト・イエロー・ピンクのゴールドが思い浮かぶと思う(3つの中では割り金の単価が反映されて、ホワイトゴールドが一番高いことが多い)。
それにしてもこの3色以外にもこれほどにバリエーションがあるとは。グリーンパープルも聞いたことすらなかったけれど、実際に見てみると言われなければそれが金とは思えないほどしっかり色が乗っている。
色の数だけ、表現もデザインの幅も広がり、アクセサリーであればバリエーションも増える。金の機能性ではなく、柔らかな光沢・美しさをより幅広く使いたいと思わせるのが金の魅力だと言えるだろう。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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