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金2:素材としての金

おはようございます。
今日は昨日の朝陽を取り戻すかのような快晴で、朝から既に「暑い」よりのあったかさ。

さて、昨日宣言した通り、今日から金に関して調べていこう。
と言った時に金(money)の様に読めてしまう「なんか違う感」、昨日の時点で少し気づいていたけど、やっぱり気になるな笑 かといって、ゴールドっていうのも何か違う気がして…。なるべく、早く「蒔絵」とか「金継ぎ」とか区別が容易につく、金を使った技術の話に移ろう。
されど、金のことを扱うのに、まず最初に金という素材はどんなものかも知らずには何も語れない。

初日の今日は、まず金という素材特性に関して見ていきたい。

素材としての金

金(きん、英: gold、羅: aurum)は、原子番号79の元素。元素記号はAu。第11族元素に属する金属元素。常温常圧下の単体では人類が古くから知る固体金属である。和語ではこがね、くがねといい、おうごんとも(黄金)ともいう。

金の生成

宇宙ではキロノヴァ(中性子星合体)などで生み出される。宇宙で生み出された金は隕石として降り注ぎ地球で採掘される金となった。また、地球ではマントルで生成されるとする説もある。熱水鉱床として鉱床が生成され、そのまま採掘されるか、風化の結果として生まれた金塊や沖積鉱床(砂金)として採集される。
これらの性質から、金は多くの時代と地域で貴金属として価値を認められてきた。化合物ではなく単体で産出されるため精錬の必要がなく、その美しさと相まって装飾品として人類に利用された最古の金属で、美術工芸品にも多く用いられた。銀や銅と共に交換・貨幣用金属の一つであり、現代に至るまで蓄財や投資の対象となったり、金貨として加工・使用されたりしている。

見かけは光沢のあるオレンジがかった黄色すなわち金色に輝く。金属としては重く、軟らかく、可鍛性がある。展性と延性に富み、非常に薄く延ばしたり、広げたりすることができる。
具体的に見ていこう。

展延性

これが金箔として用いられる強みの一つ。
展性・延性に優れ、最も薄く延ばすことができる金属である。1グラムあれば数平方メートルまで広げることができ、長さでは約3000メートルまで延ばすことができる。平面状に延ばしたものを「金箔」、金箔を和紙に貼って細く切るなど糸状に装飾しやすくしたものを「金糸」と呼ぶ。華美な衣装を作るために、金糸は綿や絹など一般的な繊維素材と併用される。逆に大きな展延性が精密加工時や加工後の製品では、耐久性が悪いという弱点にもなる。かつてよく行われていた金メダルを噛むという行為は、歯型が付くほどの展延性を持つ金であることを確かめる行為だったことに由来する(現代の金メダルは純金ではないので歯型は付かない)。

合金

金は柔らかく、宝飾品などの工業製品とするには加工がしにくいため、合金にする。合金にすれば硬度を上げることができ、イエローゴールドやピンクゴールドなどといった、変化に富んだ色調を生み出すことができる。
ちなみに、合金を作る際に混ぜる金属は、割り金と呼ばれ、例えば銅を混ぜると赤っぽくなるほか、鉄は緑、アルミニウムは紫になる。他にも、ガリウムやインジウムは青、パラジウムやニッケルは白、ビスマスと銀が混ざった物では黒味を帯びた色調になるなど、色の変化に富む。
自然に存在する金には通常、10%程度の銀が含まれており、銀の含有率が20%を超える物はエレクトラム、青金または琥珀金と呼ばれる。さらに銀の量を増やしていくと、色は次第に銀白色になり、比重はそれにつれて下がる。

熱伝導、電気伝導、反応性

同族の銅と銀が比較的反応性に富むこととは対照的に、標準酸化還元電位に基くイオン化傾向は全金属中で最小であり、反応性が低い。金は熱伝導、電気伝導ともに優れた性質を持ち、空気では浸食されない。熱、湿気、酸素、その他ほとんどの化学的腐食(通常の酸やアルカリ)に対して非常に強い。そのため、貨幣の材料や装飾品として古くから用いられてきた。要は酸化して錆びたり変色したりしにくく、いったん美しく加工を施すと半永久的にその状態を維持できる。蒔絵もその一例だが、ツタンカーメンの面などが良い例だろう。
金を溶解する水溶液としては、王水(塩化ニトロシル)、セレン酸(熱濃セレン酸)、ヨードチンキ、酸素存在下でのシアン化物の水溶液がある。他の金属と比較しても極めて溶けにくい(=変化しにくい)金属であることがわかる。元素としてとても安定しており、人体に対してのアレルギーも起こしにくいことから遥か昔から素肌に付けられる装飾品や金歯などにも使用されてきた。
また、金属の中で3番目に電気を通しやすい(Top 5は銀、銅、金、アルミニウム、鉄)。この劣化しにくく、電気も極めて効率よく伝えることができる性質から、半導体の接合などに多く用いられている。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

知れば知るほど、見た目の美しさだけでなく金属としての安定感の高さが際立つ金。金属として柔らかすぎるということが唯一のデメリットの様に言われることがあるが、それすら金箔や金糸となる金属の中で金唯一の強みの裏返しなので、デメリットではないだろう。そうなると、後は価格の高さくらいか。
明日以降も金に関して掘り下げていきたい。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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