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藍2:藍の種類(日本編)

おはようございます。
今日も曇り空の朝、なんとか雨は降らず持ち堪えるみたいだけどすっきりしない。

昨日から書き始めた藍に関して、今日はまずその原料となる藍色を染め出す植物の種類を見ていきたい。
世界的に見ても、さまざまな葉の種類や一年草から木になるもの、色が異なるものなど100種類ほど幅広く存在している。今日はそれらの中でも日本国内で染料として栽培されてきた植物を見ていこう。

山藍

トウダイクサ科 多年草。
日本で古代から染色に利用された。インディゴ成分は含まないので、染め上がりは緑色。

蓼藍

タデ科イヌタデ属の一年草。Japanese indigoと称される。
日本の伝統的な藍染めを現在もなお牽引する、日本で最も親しまれているこの蓼藍の原産地は中国またはインドシナ半島で、日本へ伝わったのは6世紀以前と言われている。
湿地を好み、河川流域によく育ち、染色には葉の部分が使われる。生の植物の状態では青くないが、緑色の葉をちぎると切り口が青色に変わり、加工することで鮮やかな青色を発色する性質を持つ。
白花あるいは赤花が咲く小上粉、小千本、百貫などの品種がある。

因みに「蓼食う虫も好き好き」という諺に出てくる蓼は、同じタデ科植物のヤナギタデ類のことで、刺身のつまに付いている赤や緑色の小さい二葉の芽(かいわれ)を指す。 その葉は辛く、虫だって敬遠するだろうと思っていたのに食べるヤツがいて転じていろんな好みや人がいるんだね、というこの諺ができた。
一方で蓼藍は、苦味やえぐみが強く、藍の葉をお茶にするとほんのり甘いと言われる。

そして、日本の南北ではそれぞれ独自の藍の原材料となる植物があるのでそちらもここでご紹介したい。

琉球藍

キツネノマゴ科 多年草。
原産地はインドのアッサム地方。メキシコインディオも染色に使用した。泥藍に加工して、沖縄の藍染めに使われる。

大青(たいせい)

アブラナ科 二年草。
後述するヨーロッパで広く栽培されたウォードに近い種類で、寒さに強くヨーロッパや中国北部をはじめ日本では北海道で栽培される。北海道では蝦夷藍と呼ばれ、アイヌの藍染めに使われた染料として知られる。

明日は海外の藍の植物を見ていくが、(先に言ってしまえば)世界では取り上げるものが2種類しかないのに対して、日本国内にある藍は種類からして豊富ということができるだろう。そして、狙った様に日本の北端から南端までそれぞれの地域でこの藍色が昔から各地の文化の一部として愛されてきたことを見るにつけ、日本人のアイデンティティに染み込んでいる様だ。
抗いがたい魅力に関して、明日からも見ていこう。

*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://led-ai.pref.tokushima.lg.jp/ai/

http://www.japanblue-ai.jp/about/index.html


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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