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反抗しない子供の作り方。

うちの子たちは、反抗期がありませんでした。
下の子は高校生ですが、今さら反抗してくる気配はないので過去形にしておきます。

反抗期がなかったと言うと、「それは問題だ」とか「大人になってから大変だ」とか「押さえつけ過ぎじゃないの?」とか言われることがあります。
問題かどうかも、大人になってからどうかも、私にはわかりません。
それは本人たち次第なので、正直、どうしようもないからです。

ではどれだけ私が穏やかな人なのだろうと、想像する方もいるかもしれません。まぁ、見た目は大人しい方だと思うし、どちらかといえば穏やかな方かもしれません。
しかし、子育て経験のある方なら理解していただけると思いますが、どんなに穏やかな人でも、鬼のように怒ることもあるのが子育てです。
だから、「穏やかさ」という点では、菩薩のような母ではなく、一般的な母親だと思っています。

彼らが反抗できない理由は3つほどあると思っています。
・反抗する必要がないから
・反抗しても仕方ないのを知っているから
・反抗するのが疲れるから


実は私自身は、かなりの 「母親ブロック」があります。
ガチガチの自分の価値観を持っている、自分の母親のことが正直好きではありません。そのせいもあり、今でも私は実家が苦手で、帰省すると必ず体調を崩します。

彼女は彼女なりの「常識」を、幼い頃から私に植え付けようとしましたが、大人しく返事をする姉と、いちいち意見する私を比べては
「どうしてアンタは、普通にできないの?」
と言い続けていました。

苦しかったので、高校卒業後、すぐに家を出ました。

前置きが長くなりましたが、そんなわけで私は、「子供が嫌がる親からの言葉シリーズ」みたいなものを完全マスターしているのです。笑

危険回避や、他の誰かを傷つけたり迷惑をかけたりといったことは別として、私は彼らを叱ることはあまりありません。
もちろん、幼少期は叱ることもありましたが、恐らく小学校に上がるくらいの時からは、ほとんど叱っていないと思います。

「○○しなさい!」「○○しないとダメでしょ!」
「何でちゃんとやらないの!」「ちゃんとしなさい!」

こんなくだらない言葉は、ナンセンスで使う気にもなれないのです。

「○○してないみたいだけど、大丈夫なの?」
「○○できないみたいだけど、どうやったらできるようになるかな?」

実際のところ、もう少し適当な言い方をしていますが、違いは歴然です。
行動するかしないかの判断は、彼らにあるということです。

例えばここで「言われなくてもわかってるよ!」なんて言葉が聞こえたとしても、「わかってることぐらい、わかってるわ!」と、逆に私が反抗する。でもこれって、めちゃめちゃ母親から承認されているわけです。だから結果的に反抗になっていなくて、大騒ぎして疲れるだけなんですね。


「しつけ」という言葉があります。漢字では「躾」と書きます。
躾とは、その字の通り、身を美しくするものです。「礼儀作法やマナーを守る大切さを教え、周りに不快な思いをさせないようにするためのもの」と私は解釈しています。

子供をきちんとした大人に育てるために、多くの親が「躾」をします。

ここに盲点があると考えています。
きちんとした大人とは、どんな人のことですか? それは、親であるあなた自身にとって、「都合の良い子供像」ではありませんか?

成績の良い子供
運動ができる子供
先生からの評判がいい子供
近所の人から褒められる子供

これらは、大人から見た「都合の良い子供像」です。
身の回りのことができるようになった子供には、もう躾は必要ないかもしれません。

それでももし、親として注意すべき点が見受けられるとしたら、それは「アドバイス」とすべきです。
アドバイスを聞いた本人がどのように受け取り、どのような行動にしていくかは、子供を信頼して任せるしかないと思っています。

アドバイスの観点で接するようにしていくと、子供は自然と迷った時にアドバイスを求めてきます。
そんな時は、正解の見つけ方や別の視点を伝えます。それに頷いて行動することで、主体性が生まれます。

特別、偏差値が高くなくても、「主体性」があり「自己肯定感が高い」大人になってくれる方が、魅力的じゃないですか?


反抗しない子供の作り方。

ちょっと過激なタイトルにしてみました。笑
子供にはそれぞれ個性があります。親の見えない社会の中で、不安を抱えている場合もあります。
目線を下げてください。
そして、信頼してあげてください。
大切な子供の価値観を、育ててあげてください。

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