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怒りは抑え込むより受け止める

怒りは原始感情

怒りは、生存に必要な感情です。

命の危険を感じたときに、逃げるか戦うかを一瞬で判断し、アドレナリンがたくさん分泌されます。
それにより、火事場の馬鹿力が出てきます。

ライオンに睨まれたシマウマが俊足ダッシュで逃げ切れるのも
子象を襲うライオンに母象が逆襲してライオンが退散するのも
この感情が出て、身体がそれにより適切なホルモンを分泌していくからです。

この動物にもある怒りの感情は、人間にも備わっています。

怒りの感情は、(生命危機でなくても)自分を守るための感情と言われています。

怒りの種類

・相手からバカにされた
・相手に叱られた
・相手にわかってもらえない
・相手に受け止めてもらえない
・自分の存在を大切にされていない
・正義感(こうあるべきなのに)
・真面目(相手をジャッジする)
など、自分が期待(理想)とする状態と現実とのギャップが生じたときに怒りを感じます。

感じ方は、
・イライラ
・ムカつく
・モヤモヤ
・思い通りにならないジレンマ
・悔しさ
など様々です。

いい人ほど怒りを抑え込む

いい子、いい人であろうとすると、理由をつけて自分の怒りの感情を抑え込もうとします。

・相手にも何か理由があったはず
・相手は自分のことを思って言ってくれたはず
・相手の体調や気持ちが良くなかったのかも
・こんなことくらいで怒ってはいけない
などの理由が瞬時にわいてきて、無意識で自動的に感情を抑え込んでしまう可能性があります。

感情は感じるためにある

人間にムダなものはありません。

わいてきた感情は、
・感じてほしいからわいてきます
・気づいてほしいからわいてきます

怒りの感情であっても、自分の感情はしっかり受け止めましょう。
誰にでもあるもので、良い悪いはありません。

そして、感情を感じ切ることで手放し、浄化が進みます。

怒りを出すとは相手に向けることではない

怒りを感じるのは、対象になる相手や社会が存在します。

私たちはしばしば、その相手に怒りを向けようとします。
相手の発言が気に入らないから、相手を攻撃しようとするか、すねてしまうか何らかの自己表現をするのです。

例えば、それが会社の中だと、「大人げない」と言われたくない気持ちから怒りそのものを感じてはいけないと抑え込んでしまいます。

相手に怒りを向けることと、自分が怒りの感情を感じることは別です。
そこを意識してみましょう!

怒りを感じたときの対処法

怒りは原始的な感情で、とても衝動的です。
しかし、この感情を6秒間感じてみましょう。

すると、衝動性が落ち着いてきます。

目の前にいると、思い出してイライラするならトイレに立つなど場所を移しましょう。
そこで深呼吸をゆっくりとしてみましょう。
少しずつ気持ちが落ち着いてきます。

怒りが痛みを引き起こす

体調が悪い時、普段なら気にしないことでもイライラすることがあります。

精神分析的解釈によると、身体の痛みは怒りによるものだそうです。

私たちの、思考と身体はとても密接な関係にあります。

怒りを感じても瞬間にそれを抑え込んでしまうことが習慣になっている場合、こうした痛みでそれを伝えてくることがしばしばあります。

そのときは、痛みに「何に気づいてほしいの?」と聴いてあげましょう。
感情は、あなたに「ここにいるよ」とわかってほしくてわいてきているのだと捉えると、身体の痛みになるのも受け止められますよね。

痛みだけでなく、違和感として感じられることもあります。
ぜひ、あなたの身体に耳を傾けてみてください。
すると、気づいてくれた!と思って身体が修復作業を始めるそうです。

私も、しばしば身体の違和感を受け止め、耳を傾けます。
ときには、私、いつも頑張ってくれてありがとう、スゴイ♪と感謝します。
それだけで、違和感も気分もスッキリしてきます。

怒りを感じたとき

「心の鏡」という本を読んだことはありますか?
野口嘉則さん著のすごく有名な本ですからご存知かもしれませんね。

相手に対して感じることは、「自分の心を映しだしている=鏡」であることが書かれている本です。

相手は、映画のスクリーンに過ぎず、その映像は自分の心を映しだしているだけ。

相手を変えようとしても、自分が変わらないと何も変わらないのです。

相手のせいにしたくなる気持ちは、すごくよくわかりますが、そうするほど長引きます。
長引くと、あなたのエネルギーが浪費されて、本当はもっと楽しく過ごせる時間が、相手に言われたことを思い出して嫌な気分で過ごす時間に占領されてしまいます。

自分を早く楽に解放する方法として、自分事として受け止めてみましょう。
・あなたの中から湧き出る想いをどんどん紙に殴り書きしましょう
・トイレや一人の場所で、相手にエアーで言いたいこと言いましょう
・自分の中に、相手に言いたい思いがあると受け止めて、自分の身体の声を聴く、ありがとうと感謝してみましょう

怒りのパワー

ムカつく!!!

絶対見返してやる!!!

と、すっごい底力がでてくるのも冒頭のとおりです。

このパワーを相手に向けるのではなく、自分で自分を鼓舞するエネルギーに使ってみてはどうでしょうか?

例えば、友人のご主人は、離婚した時の元嫁への怒りから、絶対今度は幸せになってやる!!と信念を固くし、友人と結婚し幸せになっています。

こうしたパワーの向け方できると最高ですね!

怒りの感情と上手くつきあって、自分らしく生きていきましょう♪


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