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紫がたり 令和源氏物語

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青木紫 が語る「令和源氏物語」。創作を盛り込んだ現代語意訳です。 千年前でも現代人でも変わらないのは人の心。 光る君の生涯「桐壺」から「雲隠」まで、449話にて完結です。
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2022年5月の記事一覧

光る君と私

みなさん、こんばんは。 本日も源氏物語について少し語ろうかと思います。 私が源氏物語を書く…

YUKARI
2年前
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源氏物語と私

みなさん、こんばんは。 本日は源氏物語について書こうと思います。 私が源氏物語に出会った…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第四十一話 末摘花(六)

 末摘花(六) 二条邸では益々才気煥発な紫の君が美しく輝いております。 同じ紅にしても紫…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第四十話 末摘花(五)

 末摘花(五) 朱雀院の行幸という大きな催しが控えているため、普段は静かな内裏の控えの間…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十九話 末摘花(四)

 末摘花(四) 明け方になり、故常陸宮の邸を後にした源氏の君は、牛車に揺られながら考え込…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十八話 末摘花(三)

 末摘花(三) 源氏は大輔命婦に姫と話しだけでもさせてくれ、とそれとない折に邸を訪れる旨…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十七話 末摘花(二)

 末摘花(二) 源氏が故常陸宮の邸を後にしようとすると、何者かが馬で後を追ってくるようなので、源氏は車を物陰に寄せさせました。 なんと正体は粗末な狩衣を纏って変装しているらしい頭中将ではありませんか。 中将はかねてから浮気性なところを源氏に窘められていたので、君の忍び歩きの現場を抑えてやろうと内裏から尾行して来たのでした。 しかし源氏は姫の部屋ではなく女房の局に入っていったので、趣ある琴の音を聞きながら待ち伏せをしていたというわけです。 「驚いたな君は、尾行けてきたのかい?

紫がたり 令和源氏物語 第三十六話 末摘花(一)

 末摘花(一) 二条邸に女君が迎えられたという噂はすぐに葵の上の耳に届き、なんと好色で不…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十五話 若紫(九)

 若紫(九) やがて夜が明けると辺りの様子がよくわかるようになりました。 少納言の君はこ…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十四話 若紫(八)

 若紫(八) 翌日の昼、大納言邸に父である兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)が姫の様子を見…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十三話 若紫(七)

 若紫(七) さてこの十月に帝は朱雀院に行幸(みゆき)されるということを決定されました。…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十二話 若紫(六)

 若紫(六) 宮とのことは生涯誰にも明かせぬ秘めた恋です。 物憂げに過ごしていても皆が怪…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十一話 若紫(五)

 若紫(五) 心乱れて罪の意識に苛まれているのは、藤壺の宮も同じことでした。 それは源氏…

YUKARI
2年前
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紫がたり 令和源氏物語 第三十話 若紫(四)

  若紫(四) 藤壺の宮はここの所お体の調子が優れないということで三条邸に宿下がりをされておられました。 宮の宿下がりを聞きつけた源氏はもしやいつかのように宮に逢えるかもしれないと思うだけで、居てもたっても落ち着かなくなりました。 王命婦(おうみょうぶ)に文を遣わし、夜になっても左大臣邸はもとより、他の女性のもとへも出掛けるそぶりも見せません。 昼も夜も宮のことを思い詰める若者を見て、これが巷でさも好色のように噂される光る源氏なのか、王命婦は哀れに思い、またもや源氏を手引き